2006年4月19日 東京都練馬区や岐阜県高山市での実証実験を経て実用化。 業界初、ロービジョン(高齢者・弱視者など)の方々の夜間歩行を支援する 「LED歩道境界表示灯」新発売 松下電工株式会社は、業界で初めて、歩道と車道・階段などの境界を白色LEDの光で知 らせる「LED歩道境界表示灯」を2006年6月1日より発売します。これは視覚機能が低下 したロービジョン、すなわち高齢者や弱視の方々の夜間の事故防止や歩行支援のため に、横断歩道での車道との境界や、階段などとの「境界表示」をする、地中に埋め込む 照明器具です。東京都練馬区や岐阜県高山市での実証実験を経て、商品化いたしまし た。
【写真上:LED歩道境界表示灯】
【写真下:点字ブロック手前に施工した状態(高山市)】 松下電工株式会社は、業界で初めて、歩道と車道・階段などの境界を白色LEDの光で知らせる「LED歩道境界表 示灯」を2006年6月1日より発売します。これは視覚機能が低下したロービジョン、すなわち高齢者や弱視の 方々の夜間の事故防止や歩行支援のために、横断歩道での車道との境界や、階段などとの「境界表示」をす る、地中に埋め込む照明器具です。東京都練馬区や岐阜県高山市での実証実験を経て、商品化いたしました。 商品名 LED歩道境界表示灯 消費電力 約2W サイズ(mm)
幅53×長さ320 埋込ボックスに施工した状態 幅70×長さ347×高さ(地中)100 LED寿命 40,000時間(光束維持率70%) 発売日(予定) 2006年6月1日 希望小売価格(税込) オープン価格 販売目標 2008年度 1億円/年 ■ 特長 (1) 最適光学設計により、視野の狭い方も認識しやすい連続ライン光 (2) LED採用により、約2W/台と省エネで省メンテナンス (3) 滑り止め付き強化ガラスによる安全性確保 ■ 開発背景 視覚障害者は統計上約30万人(厚生労働省調べ)、そのうち70%は弱視といわれていますが、潜在的弱視者は かなりの数になると推測されています。超高齢社会をむかえるにあたり、加齢に伴う老人性白内障や、糖尿病 による視力低下者の増加も懸念されています。高齢者の歩行中の交通事故死者数は現在既に全体の2/3(警視 庁調べ)を占めており、致死率の高い夜間の事故対策は特に必要性が高いと思われます。このような背景の 中、国の施策としてハートビル法・交通バリアフリー法が制定され、まちのバリアフリー化が推進されてきて いますが、夜間のロービジョンに対する対策は充分とはいえない状況です。また、景観法に見られるように、 景観に対して充分配慮した対策が求められるようにもなっています。 そこで、従来から景観とバリアフリーを考慮した照明に取り組んできた当社は、さらに長寿命、省エネ、高輝 度という特長をもつLEDを応用した、ロービジョンを考慮したLED照明器具を開発、商品化しました。この商品 化にあたり、摂南大学(岩田三千子教授)との共同研究による所要輝度の検討、「光のユニバーサルデザイン 研究会」(代表:首都大学東京、秋山哲男教授)主催による東京都練馬区での実証実験や、岐阜県高山市と (社)交通バリアフリー協議会による情報バリアフリー実証実験に参画して検証を実施。自治体や市民(健常 者、ロービジョン)の評価過程を経て改良を行い、商品化の運びとなりました。今後、自治体などへの 提案 活動を展開し、同様の活動により商品の品揃えを強化してまいります。 ■ 特長 (1) 最適光学設計により、視野の狭い方も認識しやすい連続ライン光 輝度制御と配光制御設計により、ロービジョンの方から健常者の方まで、認識しやすくまぶしすぎない「最適 光学設計」。(特許出願中) また、視野欠損のある方でも、比較的認識しやすい連続ライン光(線状の光)を実現。 (2) LED採用により、約2W/台と省エネで長寿命 器具1台あたりの消費電力は約2Wと小電力。LED寿命も40,000時間の長寿命。 約10年間はランプ交換不要。 (1日10時間点灯で約10年以上) (3) 滑り止め付き強化ガラスによる安全性確保 滑り止め付き強化ガラス採用により、歩行者の 安全性をさらに向上。 また、滑りの原因となる枠を取った構造を採用。 (4) 情報ノイズになりにくい白色光 情報ノイズ、つまり赤色のように「止まれ」や「危険」といった情報を持たない、白色光を採用し、汎用性を 高めました。 (5) 結露レス構造 LEDとガラスの間の空気層をなくし、 ガラス (6) 景観に配慮した仕様 周囲を広範囲に明るくして安全を確保する手法と比べ、わずかな光量での白色光の 表示のため、近隣への光 害※が少なく、どのような景観にも自然な振舞いです。 ※過度の照明などにより景観を損ねたり、夜間に明るすぎたりする、光による害のこと。 ■ 実証実験の概要 実施時期 : 2005年4月13日、20日 主催 : 光のユニバーサルデザイン研究会(代表:首都大学東京 秋山哲男 教授) 場所 : 東京都練馬区(国立身体障害者リハビリセンター、 高野台駅前) 内容 : 視覚障害者、視覚障害シミュレーションゴーグル 着用の健常者で、LED照明器具 を歩道の上 に 仮置きして実施。 結果 : 必要性、不快感のなさについて高評価。まぶしさなどへの課題判明し、商品開発 へ反映。 実施時期 : 2005年11月14日〜2006年1月31日 主催 : 高山市、(社)交通バリアフリー協議会 場所 : 岐阜県高山市 内容 : 「高山市における、ユニバーサル -e- ステーション構想に基づく情報バリア フリー 実 証実験」の一環として実証実験に参画。実際に器具を歩道に埋め込ん だ状態で、 弱視者、健常者で 実施。 結果 : 高評価 ■ バリアフリー関連法規について 2000年に交通バリアフリー法が制定され、特に「道路の移動円滑化整備ガイドライン」 には、夜間の対策と して照明設備の選定の指針が示されています。また、2006年2月には、交通バリアフリー法改正案が提出さ れ、旅客を含まない経路も対象となり、住民との合意形成の重要性も盛り込まれています。 2005年にはユニバーサルデザイン政策大綱が策定され、まちの再生・観光・防犯・防災・情報・こころ・住民 参加などをふまえた「総合的なバリアフリー化」が望まれており、今後、単なるハードウェアの整備から、そ の整備過程や総合的なプラニング面がより重視されるようになると思われます。 一方、2004年には景観法が制定され、まちづくりには景観への配慮が不可欠となってきており、バリアフリー の整備もこの観点での取組みが重視されてくると思われます。 ■ 当社のバリアフリー支援照明について 当社は、交通バリアフリー法制定を機に、夜間の安全・防犯・景観配慮といった観点 で、照明器具開発や照 明プラン支援をさらに強化してまいりました。「道路の移動円滑化整備ガイドライン」にそった照明プラン や、信号のない横断歩道で歩行者をセンサ付ライトでライトアップし、ドライバーからの視認性を高める「横 断中警告システム」など、 その取組みは様々です。 特に、バーチャルリアリティー技術を使ったシミュレーション提案は、住民の方と自治体の合意形成に大きく 役立っており、まちづくりの計画段階からの参画による、よりよい照明設計を可能とする契機となっていま す。 こういった流れの中、今後増加していくであろうロービジョンの方々への夜間の安全対策に着目し、その支援 器具の開発・検証を行い、発売にいたっています。 以上 ■ お問い合わせ先 松下電工株式会社 照明事業本部 マーケティング総合部 宣伝企画グループ TEL 06−6908−1131(大代表) 照明事業本部HP http://biz.national.jp/Ebox/ 松下電工 http://www.mew.co.jp/