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富田林寺内町のコーポラティブ住宅

歩きながら街の様子を眺めるのが楽しい。

 

近鉄・富田林駅前の市場筋から南へ約400?。大阪で唯一、国の重要伝統的 建造物群保存地区(=伝建地区)に指定の寺内町がある。

日本瓦の重なり合う傾 斜屋根に白壁の昔ながらの町家が軒を並べている町中をタウンウォッチングしな がら歩いていると、町家の虫籠窓に煙出し、駒つなぎ、忍返し、格子、鬼瓦など 古くからの間取りや設備の価値の魅力に引きつけられる。

 

全国のどの伝建地区も今、高齢化が進んで活気が失われている、若者の町離れ は危惧されるところだ。いかに若者を取り入れて人も建物も町に馴染める環境を つくるかが、急がれる伝建地区の保存・再生の焦点である。

そんな中、寺内町の 一角で、寺内町の歴史の町に溶け込める、土地柄に合わせるコーポラティブ方式 による「新町家」づくりが、伝建地区の新たな試みの一つとして進んでいる。

 

新町家は建築宅地条件付分譲で、4邸、いずれも木造2階建て。4邸とも、外 観は歴史的町並みに調和する一方、内装や設備は入居する30代、40代の若い 家族連れの自由設計でエゴを実現している。

エゴというと、マイナス的イメージ が感じられるが、私は自分流の住空間が得られるのであれば強い欲求を持ってい ても良いと考える。

 

結果、そこに住む者が飽きることなく楽しめる、日常の疲れ も癒される、それが町の新たなパワーを生む一つのきっかけにつながる、と思え るからだ。

 

昨年11月、事業スタートを喜ぶ交流会が現場近くのK邸であった。入居する どの家族も自分流でできる住まいづくりの邂逅を喜びあった。近く新町家が誕 生する。その日を楽しみにしている。