国道直下の堀削を完了 戸田建設(株)(加藤久郎社長)はこのほど、青森県で進められている東北新 幹線の八戸・新青森間延伸工事のうち「東北幹、高舘トンネル工事」(施工= 戸田・佐伯・森・畑中JV)で、帯水砂層を有する土砂地山を対象にした国道 直下のトンネル掘削において、各種補助工法を適用することにより、国道の沈 下抑制と切羽の安定を実現し、無事に国道直下の掘削を完了した。
高舘トンネルは、片側二車線の国道直下約10mを斜めに交差するため、掘削による影響範囲は75mにも及んで いる。そのため、国道の沈下抑制と天端部からトンネル上部にかけて位置する帯水砂層の地下水対策が重要な 検討課題となった。 地下水位低下対策としては、試験施工で地下水位低下量が不十分であったため、実施工では集水能力が高い大 深度真空排水(スーパーウェルポイント)工法と、止水を目的とした薬液注入工法(二重管ストレーナー工 法)を併用し、トンネル天端プラス六?の当初地下水位から3から4mの水位を低下させた。 薬液注入は一ブロックの延長を標準12mとし、改良高さはその都度、地下水位高さに合わせて変更した。注入 は試験施工で得たデータをもとに基準値を設けて、注入圧力・注入量・注入速度の管理を行い、注入効果(止 水効果)を確認するために、施工後、現場透水試験及びチェックボーリングによってその効果を確認した。 また、国道路面の沈下抑制対策は、切羽前方に長尺の先受け鋼管(径114.3?、t=6?、L=12.5m)を打 設し、鋼管の先端部に全ロストビットを装着させ、有孔部には逆止弁を取り付けて流砂防止の対策を講じた。 これら対策工法のほかに、国道路面の計測にノンプリズム方式による自動計測を採用し、路面変位を測定。さ らに、国道監視人を24時間体制で配置し、路面状況を監視した。現在、工事は無事掘削を完了し、安全・品 質を確保しながら平成19年2月の竣工めざして施工を進めている。