シールド工法で採用し、全体の約30%を低減 戸田建設(株)(加藤久郎社長)は現在、国土交通省発注の「東日本橋共同溝 工事」(東京都中央区馬喰町2から墨田区両国1)を施工している。東日本橋 共同溝は、国道六号馬喰町共同溝と14号両国・江東橋共同溝を接続する全長 760m。同工事は、そのうちの450m区間を泥水式シールド工法で施工するもの で、掘削外径は4,580?、セグメント内径は4,050?、セグメント幅は1,200? となっている。 この工事は、入札時VE方式(総合評価方式)により、VE提案のテーマであ る建設汚泥発生量の低減について「省面積立坑システム」の主要要素技術であ る「固形回収システム」を採用し、全体汚泥量4,400立方mのうち、991立方m の低減量を提案して受注した工事。「省面積立坑システム」は、財下水道新技 術推進機構と戸田建設の共同研究(シールド発進立坑用地を縮小化する省面積 システム)で開発されたもので、研究会が組織されている。 ※写真上:固形回収状型シールド機 ※写真下:固形回収状況
また、「固形回収システム」はN値10以上の粘性土の地山を固形状で切断し、固形状態のまま流体輸送し、一 次処理機で分離回収することにより、建設汚泥ではなく普通土として再利用することができるシステム。固形 回収状況は、電磁波を用いた固形回収測定システムで監視する。 シールド一次覆工は、2005年12月14日から掘進を開始。発進部から300m区間の固形回収対象土層(東京層粘 性土)で、固形回収測定システムによる慎重な管理を行い、VEで提案した汚泥の低減量991立方mに対し、 1,378立方m(全体量の約30%)の汚泥低減を図ることができた。その後、隅田川の川底を横断し、無事故・ 無災害で2006年4月13日に所定の位置に到達した。 また、同工事の発進基地は交通量の多い国道6号、14号及び清杉通りに囲まれた浅草橋交差点内のため、「固 形回収システム」のほかに、「省面積立坑システム」の要素技術である「泥水濃縮システム」及び「セグメン トストックシステム」を採用し、立坑基地の省面積化を図った。 同工事では、建設汚泥発生量の低減を目的として、同社開発の「省面積立坑システム」の「固形回収システ ム」をVE提案し、建設汚泥の発生を約30%低減。また、発生した建設汚泥を全量リサイクルする技術も確立 しており、同社では今後、環境負荷低減型のシールド工事として、同種工事に適用していく予定。