◇◇◆基礎より大事な捨てコン知識集)◆◇◇ (社)建築業協会関西支部の技術専門委員会(釼吉敬委員長・大林組建築生 産技術部長)はこのほど、若手・中堅建築技術者を対象とした「現場のすて こん学」(基礎より大事な捨てコン的知識集)を発刊した=写真。経験豊富 な現場所長が若手に語るようにやさしく、また、楽しみながら読んでもらお うとまとめたもので、サイズはA5判(カラー刷り195ページ)。4,000部を 用意し、すでに会員各社に発送ずみ。一般の人にも2千円(送料込み)で販 売する。
現在、建築工事の現場では、施工図の作成に代表されるように業務の外注化が進んでいる。そして建築基準 法の改正、関連法規の改正にみられるように現場技術者に求められる能力も大きく変容してきている。ま た、会社ではリストラが進み、年功序列や終身雇用制度が崩壊していく中で、社内教育による技術者の人員 が削減され、若手技術者への技術の伝承がなされず、技術の低下による品質面での問題が危惧されている。 このような現状を踏まえ、若手・中堅技術者を対象とした「施工・構造などの本質」をまとめ、建築施工の 品質確保、施工管理能力のありよう、判断基準、数ある管理基準の中でどこを重点的に管理すべきか、工事 共通仕様書・JASSの基準を守るための知恵と工夫を伝承できればと考えてテーマ別にまとめたのが、今 回の本。「すてこん学」とは基礎下にある大事なもの…これをしっかりとつくらなければその上にまともな 物はつくれない…という意味で名付けられた。
新刊は ▽第1章「RCって何の略?」〜知っているようで知らない知識〜 ▽第2章「現場で不思議発見」〜うそのようなほんとの話〜 ▽第3章「コンクリートはなぜ固まるか」〜意外と知らないほんとの理由〜 ▽第4章「トラブル防止の指差喚呼」〜トラブルのときの咄嗟の一言〜 ▽第5章「知識の安全帯」〜知っていて得する知識集〜 の5章で構成。ふんだんにカラー写真や図を盛り込み、電車の中でも興味のある章を開けば、知らずにその 知識が身につくというもの。 発刊に当たって浅野正之副委員長(奥村組関西支社建築工務部長)は、「教科書的な解説とせず、誰もが興 味を持って読んでもらうことに重点を置いた。施工品質の原点を、なるほどと感じとっていただきたい。す べての解説がコンクリートの話ではない。ベテラン所長も新発見される箇所があるかも…。昨年5月から編 集にご協力いただいた方々の意欲により、非常に良い本ができうれしく思っている」と話している。 問い 合わせは同協会関西支部(電話06−6941−4788)へ。