◆ケーソン外周面に特殊ポリマー◆ (株)錢高組は、東京電力?発注の管路新設工事(施工=錢高・大林・東亜 JV)のシールド到達立坑(圧入ケーソン立坑)で、ケーソン周辺摩擦低減 工法(RC工法)の現場施工を6月に実施。8月末現在、到達立坑の4ロッ ト目を施工中で、良好な結果を得ている。 CF(CaissonFriction cut)工法は、ケーソン外周面 に特殊ポリマーを設置して、地下水との接触によりケーソン外周部に含水ゲ ル層を発生させ、外周面の摩擦低減を積極的に行う方法。
圧入ケーソンの一般的な摩擦低減は、薄鋼板とをケーソン外周部に設置した工法で施工されている。この方 法は、ケーソン沈設と共に刃口部から薄鋼板が引き出され、ケーソン外周部の摩擦を低減するもので、ケー ソンと薄鋼板の摩擦係数が地山面より小さいことによる摩擦低減効果を期待したもの。同社らは、さらに摩 擦低減効果を向上させるために、この薄鋼板に特殊ポリマーを取り付け、地下水との接触でケーソン外周部 に含水ゲル層を発生させて摩擦抵抗をなくすスベールシートを開発した。開発に際しては(株)日本触媒、 (株)ヤマハ化工東京と共に引き抜き試験等の各種実験を行い、実用化に向けて準備してきたが、このほど 東京電力発注の管路新設工事のシールド立坑の圧入ケーソン工事で現場施工を実施した。 この特殊ポリマーは、液剤・アクリル系バインダー樹脂と粉末添加剤・ポリアクリル酸系樹脂を混合したも ので、地下水との接触により境界面に含水ゲルを発生させる。この含水ゲルの働きでケーソンの周辺摩擦を 低減し、容易に沈設させることができる。この特殊ポリマーは、これまで鋼矢板引き抜き時の土砂付着防止 やSMW等の引き抜き用芯材などに用いられてきた。 銭高組 http://www.zenitaka.co.jp/