営業を続けながら一新する改修技術 清水建設(株)(宮本洋一社長)はこのほど、三協立山アルミ(株)、日本ビソー(株)と共同で、既存の 中低層オフィスビルを最新デザインに一新する改修技術「SSN工法」を開発・実用化した。同工法は、軽 量で意匠性にも優れた「アルミ樹脂積層複合板」を使って、建物外壁をカバーリングし、ビルの営業を続け ながらローコスト・短工期で、古くなったビルを新築同等の外観・機能に蘇らせることができ、ビルの資産 価値を格段に向上させる技術。 今回開発した「SSN工法」は、カバーリングパネルに積水樹脂プラメタル社製のアルミ樹脂積層復合板を 採用。この復合板は、フッ素樹脂焼付塗装したアルミ薄板で、不燃性芯材を挟み込んだ外装材。メタリック でシャープな意匠を持ち、1?当たりの重量が11.6?と軽量。 フッ素樹脂塗装によって耐候性にも優れるほか、添加剤として不燃性無機フィラーを樹脂性芯材に混入する ことで、耐火性を高めている。また、部材の接合工法を工夫することで、中低層のオフィスビルには十分な 耐風圧性能2400Paを確保している。 カバーリングの施工手順は、主に2つの工程で行う。第1の工程は、既存ビルの外壁にカバーリングパネル 支持用の下地金物を取り付ける作業。そして第2の工程は、この下地金物にカバーリングパネルを外壁の下 側から上側に向かって順番に取り付けていく作業。この第二の作業は、すでに取り付けたパネルの上端部の 下地金物に、次に取り付けるパネルの下端部を差し込んだ後、パネル上端の枠材をビス止めするだけで、面 積2?/枚のパネル取り付け時間は5分で済む。作業スペースが限られたゴンドラ内でも簡単・確実に作業 できる。 同工法の開発にあたっては、2006年7月に竣工した清水建設技術研究所内の多目的実験棟の外壁改修工事 に、同工法を採用。その施工において、部品数量の削減と接合部の簡略化を図ってコスト・工期の縮減など に成功し、さらに1年間の観察を経て今回の実用化に至った。 清水建設ら3社は今後、首都圏の既存ビルを中心に11月から同工法の提案活動を開始し、初年度10棟、2009 年度までに合計40棟の工事受注をめざす。 清水建設 http://www.shimz.co.jp/