コマツの子会社であるコマツエンジニアリング(株)(成瀬俊久社長)はこのほど、 すべり率変動型のローラーピッチング試験機=写真=を業界で初めて開発し、販売を 開始した。ローラーピッチング試験機は、歯車の転動疲労試験などに使用され、従来 の試験機では大小ローラーの回転速度が一定であるため、すべり率は一定となる。し かし、実際の歯車はすべり率が連続的に変化しており、厳密には試験機と異なるとい う問題があった。 そこで今回、試験機を歯面接触状態により近づけることを目的に、すべり率を連続的 に変化する試験機を業界で初めて開発したもの。ちなみに、すべり率変動とは2円筒 の一方のローラー1回転中の周速を連続的に変化させるものであり、変動方式は接触 面の位相がずれないようにメカ方式を採用している。
コマツエンジニアリングでは、これまでに百数十台のローラーピッチング試験機を国内外の鉄鋼、自動車、 機械メーカー等に納入。同社では今後、この試験機が歯車の研究開発に役立つ簡易型試験機として、より多 くのユーザーに活用してもらえるものと期待している。 また、今回同時にオイル評価用のローラーピッチ ング試験機を開発し、オイルメーカーや潤滑油の研究開発機向けに販売を開始した。 公表価格は「すべり率変動ローラーピッチング試験機」が1,900万円(工場標準仕様)、「オイル評価ローラ ーピッチング試験機」(同)が1,400万円。販売目標は初年度各10台。 コマツ http://www.komatsu.co.jp/