清水建設(株)(宮本洋一社長)はこのほど、(株)ヨコタ(若井政明社長)と共同 で開発した採光システム「グラデーションブラインド」の制御機構を刷新し、省エ ネ・CO2削減性能の向上に成功した。 グラデーションブラインドは、屋外の自然光をブラインドの羽根で反射させ、屋内の 天井に当てて眩しくない間接光として利用することで照明用の消費エネルギー量を減 らす採光システム。標準設備はブラインド、個別コントローラー(各ブラインドと対 になり、羽根の角度調整やブラインドを開閉する)、中央制御システム(個別コント ローラーをまとめて制御する)などだが、同ブラインドは夏場、自然光に伴って室内 に入る日射熱が増え、空調負荷が大きくなるため省エネ・CO2削減効果が低下する 課題があった。
今回の刷新では、制御用プログラムに照明エネルギーと空調エネルギーをリアルタイムで計算し、エネルギ ー消費量及びCO2排出量の合計が常時最小となるよう羽根角度を制御する新たなロジックを組み込んだ。 これによって夏場の酷暑時には全閉して昼光利用を停止し、日射熱をシャットアウト、空調エネルギー消費 とCO2排出量の増加を食い止める。また、通常時は空調エネルギーを多少消費しても、照明エネルギー削 減効果が大きいと計算すれば自動的にブラインドを開く。省エネ性能が夏場は30%から14%に低下していた が、約23%まで回復させることに成功した。 標準価格は幅2,500?×高さ2,800?(7?)で18万7,600円、個別スイッチ5千円、中央制御システムは標準 品で350万円(いずれも設計価格)。同ブラインドは2000年11月から販売を開始し、24棟1万2,000?の採用 実績を有する。今後両社では、様々な用途建物への採用を積極的に提案し、さらなる普及を目指す。 清水建設(株) http://www.shimz.co.jp/index.html