◆延長8kmまでの鉄道・水路トンネルのアーチ背面にできた空洞充填が可能に(両側から施工4Km×2)
◆国内トンネルの裏込充填工事において、ハイスピード化・コストダウン化を推進
国内最長4kmのグラウト材(セメント等)圧送試験に成功
名工建設株式会社(本社:名古屋市、社長:増永 防夫)は、トンネルの裏込注入で、ボンドエンジニアリング株式会社と共同開発した「SKILLS超長距離圧送ネオグラウト工法(特許申請中)」で、平成22年5月18日に中継ポンプなしで配管による4kmの材料圧送試験に成功しました。
「SKILLS超長距離圧送ネオグラウト工法」は、長距離トンネルの補修工事において、効率的に覆工(アーチ・側壁部)背面の空洞を充填する工法として、平成19年に実用化したものです。開発以前では、補修部分直下にその都度プラントを設置していたため、坑内での作業時間のロスが負担となり、時間短縮と作業環境の改善は必須の課題となっていました。このことを受け、延べ100日間以上の試験を繰り返してきた結果、平成19年時点で最大で数百メートルであった圧送距離を、当工法が国内最長の圧送距離3kmとして更新しました。以降、鉄道トンネル工事などで施工実績を重ね、また更に研究を推進してきた結果、このたび更に1km上回る国内最長の4kmを実現するに至りました。
平成22年4月より行っている一連のグラウト材料試験では、5月13日に鉄道会社立会のもと、新規開発の高粘度グラウト材(1.5N/mm2・圧送距離3km,毎分100L背面流水箇所対策)の試験を行い、また5月14日には、電力関連会社立会のもと、新規開発の高強度グラウト材(20N/mm2・圧送距離1km)の試験も行いました。両試験とも成功し、発注者のニーズに対応できる範囲が一段と拡大されました。
◆グラウト材の構成と環境対策
この工法で使用するグラウト材は、セメント、再生資源化対象の石炭灰(フライアッシュ)、特殊増粘材などを主材料とし、可塑性(外力で変形させると元に戻らない性質)、揺変性(かきまぜると流動化し、放置すると半固体・固体に戻る性質)、水中分離抵抗性(水中分離しない性質)に優れた充填材です。石炭灰はグラウト材として活用することで、火力発電所などでの排出された石炭灰廃棄物の再利用として貢献します。
◆今後の活用シーン
この開発により、トンネルの両入口からの材料圧送により最大8kmまで圧送距離が延長され、当社の発注者のほぼすべての長距離のトンネル(矢板工法で建設されたもの)においての対応することが可能となりました。
また、今後は特に超長距離で断面の小さく、プラントが内部で作業をしづらい水路などでの需要など、国内外を含めさまざまなシーンでの活用を見込んでいます。
◆トンネルの裏込注入の必要性
在来の矢板工法による施行後、出水による空洞発生、もしくは木材・鋼材などによる腐食劣化による地山のゆるみが発生した場合、覆工(アーチ・側壁部)に均等な地圧が作用せず、偏圧が作用すること等により、クラック(ひび割れ)が発生し、コンクリートの剥落へ進展する可能性があります。こうした状況下では、地震発生による影響を受けやすく、空洞の充填(裏込注入)補修が必要となります。
<名工建設株式会社>
商号 名工建設株式会社
創立 昭和16年6月28日
本社所在地 名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 JRセントラルタワーズ34階
事業内容 土木工事、建築工事、軌道工事及びその設備工事の施工、監理並びに企画、設計、測量、
コンサルティングの請負、工事用資材の製造、販売及び賃貸など
資本金 15億9,450万円(平成22年4月現在)
従業員数 1,226名(平成22年4月現在)
備考 国家的事業から都市土木まで、幅広いプロジェクトに参画し、道路、橋梁、トンネル、鉄道施設など、快適で豊かな生活環境を創る社会インフラを施工。
<ボンドエンジニアリング株式会社>
商号 ボンドエンジニアリング株式会社
創立 平成13年11月6日(事業開始:平成14年4月1日)
本社所在地 大阪本社 大阪府大阪市鶴見区鶴見4-6-25
東京本社 東京都墨田区横川5-6-3
事業内容 土木工事: コンクリート構造物、鋼構造物に関する補修、補強工事、特殊土木工事の調査・設計・積算・施工
建築工事: コンクリート構造物に関する補修、補強、改修工事の調査・設計・積算・施工
資本金 1億円(平成21年4月現在)
従業員数 76名(平成21年4月現在)
備考 ボンドエンジニアリングは、接着剤のトップメーカーであるコニシ株式会社の建設工事部から独立し、多彩な技術と豊富な実績を活かして一般土木・建築工事はもとより、橋梁、トンネルを中心とした特殊土木工事、コンクリート補修・補強工事会社として発足。 名工建設(株)
http://www.meikokensetsu.co.jp/
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