中国で最も高い(*1)地上高172mのエレベーター研究塔が10月に上海で完成
超高速(*2)エレベーターや、高速・大容量のダブルデッキエレベーターなどを開発
株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明)の中華人民共和国(以下、中国)における昇降機の製造・販売・サービス会社である日立電梯(中国)有限公司(総裁:/以下、日立電梯(中国))が、2007年2月に設立した研究・開発・製造拠点である日立電梯(上海)有限公司(総経理:張 国強/以下、日立電梯(上海))に建設中の、地上高172mのエレベーター研究塔が本年10月に完成予定となりましたのでお知らせします。地上高172mは、中国におけるエレベーターの研究施設において最も高い(*1)ものです。
本研究塔では、主に中国市場向けの定格速度600m/分の超高速(*2)エレベーターや、高速・大容量のダブルデッキエレベーターなどの製品開発を行います。また、エレベーターの安全性や乗り心地を向上するための先端技術の開発を推進します。
本研究塔の完成によって、世界最大規模の昇降機市場として成長を続ける中国市場のニーズに即応する体制を強化し、中国市場におけるエレベーターの高速化、大容量化に対応した機種の開発を進めます。これにより日立は、中国における昇降機の市場競争力を高め、昇降機事業のさらなる拡大を図ります。
今後日立は、本研究塔のある上海の研究開発センター、中国における昇降機の最初の研究開発拠点である広州の亜州研究開発センター、世界で最も高い(*1)地上高213mのエレベーター研究塔「G1TOWER」が4月に完成した日本の水戸統括本部、およびシンガポールの海外エンジニアリングセンタの、合計4つの研究開発拠点において、各地域のニーズに対応した技術開発を行うとともに、先端技術の共有化を進め、世界トップクラスの昇降機の製品化をめざした研究開発をグローバルに推進してまいります。
中国における新研究塔建設の背景
近年、世界的に建築物の高層化・大規模化が進展しており、特に中国は、2009年度の昇降機需要台数が21万台を超える(*1)世界最大規模の市場となっています。
日立は、1981年に中国の昇降機会社と技術提携契約を締結して中国での昇降機事業を本格的に開始し、1995年には、広東省広州市に昇降機の製造・販売・サービス会社である広州日立電梯有限公司(現、日立電梯(中国))を設立しました。その後、日立電梯(中国)の子会社として、2005年には天津に、製造拠点である日立楼宇設備製造(天津)有限公司を設立、2007年2月には上海に、昇降機の研究・開発・製造拠点である日立電梯(上海)を設立しました。2010年4月現在、中国の3拠点における昇降機の生産能力は、年産3.5万台です。
また2008年10月には、上海市の超高層複合ビル「上海環球金融中心」に世界最大級(*1)のダブルデッキエレベーター(定格速度480m/分、積載質量3.6トン)を納入し、2009年11月には江蘇省華西村の大型複合ビル「空中華西大楼」向けに定格速度600m/分の超高速(*2)エレベーターなど合計33台を一括受注するなど、中国での昇降機事業を着実に進展させてきました。
日立は従来、中国で、中国国内向けエレベーターの研究開発や試験を、広州にある亜州研究開発センターにある高さ74m(1997年完成)の研究塔で行っていましたが、中国国内で拡大する高層ビルの需要に対応する高速・大容量のエレベーターを、現地のお客様のニーズに合わせ、より迅速に中国市場に投入することを目的として、2008年3月、日立電梯(上海)において、新研究塔の建設に着手しました。
今後、上海の新研究塔では、中国の高層ビルに対応した超高速(*2)機種や高速・大容量機種の製品開発を進め、広州の研究塔では、引き続き、中・低層ビルに対応した機種の開発を行います。
新研究塔での研究開発内容
(1)超高速(*2)エレベーターの開発・試験(定格速度600m/分、積載質量1.6トン)
(2)高速・大容量ダブルテッキエレベーターの開発・試験
(3)超高速(*2)エレベーター、高速・大容量エレベーターの安全性・快適性を向上するための技術開発
(*1) 2010年4月現在 日立調べ。 (*2) 日立では、定格速度が300m/分以上のエレベーターを超高速エレベーターと呼んでいます。
新研究塔の概要
日立電梯(中国)の概要
日立電梯(上海)の概要
以上 (株)日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
*記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。