特別企画:2010年度第2四半期 上場建設会社63社の受注・業績動向調査
受注高合計は前年同期比5.2%減、官公庁工事の減少が影響
はじめに>>
建設会社の倒産は、政府の一連の資金繰り支援策により、昨年の7月以降、今年の3月を除いて、7月まで前年同月比減少が続いてきた。しかし、10月は減少したものの、8月、9月、11月と月間倒産件数は再び増加に転じるなど、変化の兆しも出てきている。ここ最近、首都圏でマンション市況に若干ながら回復は見られるものの、企業の設備投資に依然力強さが見られないうえ、2010年度の公共事業費は6兆円割れ(約18%削減)と大幅に削減され、今年秋以降の受注が厳しさを増すなど、今後、建設業者の淘汰が増加基調で推移する可能性は否定できない。
帝国データバンクは、全国の上場建設会社の2010年度第2四半期の決算短信から、単体ベースの受注高、および連結ベースの売上高、売上総利益について、前年同期との比較・分析を行った。調査対象は、上場している主要建設会社63社(6月および9月期決算を除く)で、受注高については、単体ベースで前年同期との比較が可能な50社。
◆調査結果
1.上場建設会社63社のうち、受注高が判明した50社の受注高(単体ベース)は合計で3兆8189億2100万円(前年同期比5.2%減)となった。50社のうち、受注の内訳(官・民・海外など)が判明している建設会社は40社あるが、官公庁工事受注の減少が28社に達するなど、総じて官公庁工事の減少が受注全体の落ち込みに繋がっている。一方、18社の企業で民間工事が増加するなど回復の兆しがうかがえる。
2.海外工事受注に関しては、前年同期との比較が可能な建設会社は16社。受注高合計は、1756億5000万円(同20.7%減)となり、11社の受注が減少した。得意地域に絞る企業が多いなか、国内外の企業との受注獲得競争も厳しく、受注につながらなかったケースが見られる。
3.2010年度第2四半期の売上高(連結ベース、以下同様)は、合計で5兆2653億9300万円(前年同期比13.1%減)となった。増加率上位は、道路工事業者が目立った。
4.2010年度第2四半期の売上総利益の合計は4719億3800万円(同4.6%増)となり、コスト削減の効果により4割強の企業で売上総利益が改善している。 (株)帝国データバンク
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