自然由来の汚染土壌を低コストでオンサイト洗浄
~SLRシステムにより汚染土壌の95%を良質土として再利用~
清水建設(株)<社長 宮本洋一>はこのほど、自然由来の低濃度汚染土壌を従来の約1/3のコストでオンサイト(現位置)洗浄できる技術「SLRシステム(Shimizu Land Refresh System)」を開発、今後、年間50億円超の土壌浄化工事の受注を目指しオンサイトプラントによる浄化事業を展開します。
本年4月に施行された改正土壌汚染対策法では、人為的な汚染土壌に加え、「自然由来の汚染土壌」についても法に基づく適正な措置が義務付けられました。自然由来の汚染土壌とは、自然由来の砒素やフッ素、鉛、ホウ素など有害重金属の濃度が環境基準をわずかに超える土壌を指し、首都圏、中京、関西、北九州の臨海部を中心に全国に広く分布しています。
一方、これまでは低濃度汚染土壌に特化した洗浄技術がなく、従来の洗浄技術により1tあたり9,000~15,000円のコストをかけて処理してきました。このため、大規模工事等においては、自然由来の汚染土壌の浄化費用の負担が大きな課題となり、開発が遅延するケースも出てきています。
従来の洗浄技術がコスト高になる要因は、洗浄過程で発生する汚染濃度の高い濃縮残渣が処理量全体の約30%に上り、それを場外処分するためです。当社はそこに着目し、濃縮残渣の発生率を低下させる洗浄技術の開発に取り組み、低コスト化に成功しました。当社が開発した方法では、特殊な薬剤による汚染物質の抽出分離と水洗いのプロセスを2回繰り返すだけで、低濃度汚染土壌の含有量値と溶出量値を基準値以下に低下させることができます。この結果、濃縮残渣の発生率がわずか5%程度になり、汚染土壌の95%を良質土として再利用できるので、例えば10万tの汚染土壌をオンサイト処理するケースで、処理コストが従来の1/3の3,000~5,000円/tで済みます。
今後とも、大都市圏の臨海部を中心に改正土壌汚染対策法の対象となる大規模な土地基盤整備事業や大規模造成工事等が想定されることから、当社はこうした事業者に対して新開発の「SLRシステム」を提案し、土壌浄化工事の受注を拡大していく考えです。
以 上 清水建設(株)
http://www.shimz.co.jp/
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