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飛島建設など3社、軟弱地盤対策としての丸太杭が鋼管杭などと同等以上の支持力があることを実証

軟弱地盤における丸太杭が鋼管杭等と同等以上の支持力があることを実証
―温室効果ガス削減に貢献する木材の活用―
  兼松日産農林株式会社(社長:高崎  實)、飛島建設株式会社(社長:篠部正博)、昭和マテリアル株式会社(社長:五十嵐  閣)の3社は、2011年2月15日に埼玉県八潮市大字八條において公開実験を実施、その後江東区新木場の木材会館にて説明会を開催し、軟弱地盤対策として打設する杭のうち、丸太杭が、鋼管杭やコンクリート杭と比較して、同等以上の周面支持力
■実験の背景

  木材利用の拡大は、地球温暖化防止対策に貢献し、健全な森林育成にも必須のことです。しかしながら、木材に関する研究は土木分野ではほとんど実施されておらず、現在、木杭の利用は工法検討時に土俵にも載らない状況です。そこで、木材の優れた点を環境面のみならず工学的にも実証し、これを広く一般の方々や多くの土木技術者に認知してもらうことが重要です。このため、近年コンクリートや鋼材などに押され、かつては利用されていたが現在ではほとんど使用されなくなった丸太による杭に着目し、最も基本的な軟弱粘性土地盤に対する周面支持力丸太の開発と検討を行い、他材料との比較を行いながら丸太杭の有効性を実証することとしました。
■実験概要

1)目的:軟弱粘性土地盤に打設する丸太杭の周面摩擦支持力の実証
2)実験場所:埼玉県八潮市大字八條
3)期間:2010年10月~2011年2月(4カ月)
4)実験内容:
  (1)軟弱粘性土地盤に、9種類の杭(図-2、表-1)をそれぞれ4本ずつ打設する。
  (2)すべての杭の杭体の応力を計測するために、杭にはひずみゲージを貼る。
  (3)代表する杭については、杭近傍地盤内の水圧変化を計測するために、杭直近の10cmと20cmの位置に間隙水圧計を設置する。
  (4)打設後1週間、1ヶ月、4ヶ月後に鉛直載荷試験を実施して、それぞれの杭の周面支持力を求める。

  *図-2  実験に用いた杭の種類、表-1  実験に用いた杭の種類は添付の関連資料を参照
■今後の予定

  本実験データを元に、地球温暖化防止対策と林業活性化に貢献できる工法としてNETIS(国土交通省公共工事等における新技術活用システム)申請を行うとともに、室内実験による検討結果などを加え、学会発表などで詳細を公表し、軟弱地盤対策での木材利用を提案して行く予定です。また、今後は、砂地盤における地震時や複数杭における検討を現場実験、模型実験、数値解析などによって実施するとともに、耐久性に対する検討を行い、適用範囲を拡げ、さらなる木材利用の拡大を推進して行く予定です。
■補足

  本実験は日本合板工業組合連合会の国産材原料転換技術開発事業「軟弱粘性土地盤における周面支持力丸太の開発と有効性の実証」として実施したものです。実験にあたっては、この3社に福井工業高等専門学校の吉田雅穂准教授と福井県雪対策・建設技術研究所の久保光研究員を加えた本事業の委員会で検討するとともに、三浦哲彦佐賀大学名誉教授、藤井衛東海大学教授による指導を受け、(社)土木学会木材工学特別委員会(土木における木材の利用拡大に関する横断的研究会)の地中海洋利用小委員会でも検討を重ねてきました。
【共催】

  (社)土木学会木材工学特別委員会(土木における木材の利用拡大に関する横断的研究会)
  地中海洋利用小委員会

兼松日産農林(株)

http://www.knn.co.jp/

*記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。