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清水建設、ひび割れ低減コンクリート「クラレスクリート」を道路トンネルに適用

ひび割れ低減性能を備えたクラレスクリートを道路トンネルに初適用
~国土交通省発注の大吹トンネル~

  清水建設(株)<社長  宮本洋一>はこのほど、三重県熊野市の大吹トンネル(2012年8月竣工、発注者:国土交通省)に適用した尿素を用いたひび割れ低減コンクリート「クラレスクリート」について、優れたひび割れ低減性能を確認しました。クラレスクリートのトンネル覆工コンクリートへの適用は今回が初めてです。計測の結果、本コンクリートの適用部位は乾燥収縮ひずみ量が普通コンクリートの適用部位より3割も少なく、打設後9カ月が経過したものの、ひび割れの発生は一切認められませんでした。

  クラレスクリートは、当社が岡山大学から技術指導を得て2009年に開発したものです。特徴は、コンクリート製造時に加える尿素(20~30kg/m3)の働きで、乾燥収縮および温度応力によるひび割れを低減できることです。尿素には、水に溶解する際に吸熱し、溶解すると水の蒸発を抑制するという特性があります。温度応力の原因はセメントと水との化学反応による発熱(水和熱)、乾燥収縮の原因はコンクリート中の水(自由水)の蒸発であることから、尿素を加えることでこれらのひび割れ要因の影響を大幅に低減できます。実用化の第一弾は大分駅の高架工事であり、456m3打設しています。コストは、普通コンクリートに比べわずか2,000~3,000円/m3の増に留まります。

  大吹トンネルは、一般国道42号熊野尾鷲道路(三重県熊野市大泊町~三重県尾鷲市南浦の18.6km)の最南に位置し、当社は南側の大泊工区(本坑1,892m、避難坑1,919m)を担当しています。トンネル工事では、覆工コンクリートのひび割れ防止が品質管理上の大きなテーマになることから、当社はクラレスクリートの採用を発注者に提案。道路構造物への適用は初めてとなることや、提案時期と工事の進捗状況の兼ね合いから、採用は避難坑の1スパン(幅5m、厚さ20cm、14m3)に限定されましたが、優れたひび割れ低減効果を発揮したことから、発注者から高く評価されています。

  コンクリート構造物に発生する不具合のうち、全体の約半分がひび割れに起因するものであり、有効なひび割れ対策は総合評価案件などで高く評価されます。このため当社は、クラレスクリートを活用した付加価値の高い技術提案を行うことで、他社との差別化を図っていく考えです。
以上
≪参考≫

  

清水建設(株)

http://www.shimz.co.jp/

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