炭素繊維シートを用いた柱や梁への新たな補強工法を開発
~施工簡便化と工期の短縮を実現~
三菱樹脂インフラテック株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社コンステック、サンコーテクノ株式会社、ボンドエンジニアリング株式会社、コニシ株式会社の6社は、炭素繊維シートとCFRPロッド及びCFRP波形プレートを用いた建築物の柱や梁に対する新たな補強工法「CFRP波形定着工法」を開発し、一般財団法人日本建築総合試験所から建築技術性能証明の認定を受けたことから、今般、本格販売を開始します。
日本の高度経済成長期に集中整備された道路や橋などのインフラの改修・補強が昨今注目されていますが、ビルなどの建築物においても、1981年の建築基準法改正前の建築物については、現行の耐震基準を満たしていないことが知られています。そのため、軽量で強度に優れる炭素繊維シートを柱や梁に接着する補強工法が以前から用いられていますが、建築物の柱は、その一面が壁に接していることが多く、炭素繊維シートを全面に巻きつけられない場合があります。そのような場合は、壁にスリットを設けて巻きつけられるようにするか、もしくは柱に孔を開けて鋼製アンカーを通し、金属製の固定具で留めて補強する方法等が用いられてきましたが、施工に重機が必要なため、大変手間がかかっていました。
今般開発したCFRP波形定着工法は、柱に開けた孔にCFRPロッドを通し、CFRP波形プレートで固定する新しい炭素繊維シートの補強工法です。従来から本工法を用いる場合は、柱際の壁に精度よく孔を開ける必要があり、施工が困難と考えられてきましたが、専用ドリルを開発したことで容易に施工できるようになりました。今回開発した工法の特徴は以下の通りです。
・金属材料に比べて軽量なCFRPを用いるため、重機を使用せず施工可能です。
・鉄を使わず補強ができるため、錆の心配もなく耐久性に優れます。
・工場で加工されたCFRPロッド及び波形プレートを柱周囲に巻いた炭素繊維シートに直接貼り付けるのみのため、現場での加工作業が軽減され、工期の短縮や品質の安定が図れます。
・壁付き柱でも短工期で独立柱と同等の補強効果が得られます。
なお、同工法においては、三菱樹脂インフラテック(株)とコニシ(株)が材料の提供を行い、(株)竹中工務店、(株)コンステック、サンコーテクノ(株)、ボンドエンジニアリング(株)が施工を担います。
地震災害に対応するために、耐震性の低い建築物に対する補強工法の必要性は、今後さらに高まると考えられます。私たちは、災害から大切な生命や財産を守るCFRP波形定着工法を広く普及させ、安全・安心な社会づくりに貢献していきたいと考えています。 (株)竹中工務店
http://www.takenaka.co.jp/
*記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。