除染除去物入りの大型土のう袋を非接触で破袋
~ウォータージェット破袋システムを共同開発~
清水建設(株)<社長 宮本洋一>はこのほど、環テックス(株)、第一カッター興業(株)と共同で、中間貯蔵施設に搬入される除染除去物入りの大型土のう袋を超高圧・微水量のウォータージェットにより非接触で効率よく破袋する「ウォータージェット破袋システム」を開発しました。すでに実証実験でその性能を確認しており、4月中にも公開実験を行う予定です。
福島県内の除染作業で発生した除染除去物は、現在のところ大型土のう袋に収められ仮置場に置かれていますが、今後、中間貯蔵施設に運搬、貯蔵されます。一方、同施設では、除去物の減容化作業を行うために、土のう袋から除去物を取り出す作業が不可欠となります。ただ、手作業による破袋は、作業員の被ばく、さらにはその非効率さから除去物の搬入工程に支障を来たすことが懸念されています。こうしたニーズに基づき開発したのがウォータージェット破袋システムです。
システムの特長は、内容物(硬軟・軽重)に左右されずに破袋できること、非接触で袋素材のみを切断するためカッター等の損耗部品の交換が発生しないことです。破袋機構は、スライド式の2機のウォータージェットノズルから成る「クロスカッター」とその架台、架台を組み込む長さ1m程度のローラーコンベアで構成されます。
クロスカッターは、ローラーコンベア上を通過する土のうの底面に×字状の切れ目を入れるものです。スライド式のウォータージェット2機がコンベアのラインに対して直交方向に、かつラインの両端から互い違いにスライドしながらローラーの隙間から高圧切削水を噴射することで、土のう底面に×字状の切れ目が入ります。2機のウォータージェットの設置間隔は15cm程度、ウォータージェットの噴出圧力は240メガパスカル、スライド速度は0.1m/秒、使用水量は1リットル/袋で、毎分6袋程度の破袋が可能です。
中間貯蔵施設においては、ウォータージェット破袋システムと破袋後に除去物を回収する機構、さらには土のう袋自体を回収する機構を組み合せ、一連の作業を機械化します。
当社は、大型土のう袋の施設搬入作業を省力化・自動化する本システムを中間貯蔵施設の事業者等に提案することで、施設受注を目指します。
以上
≪参考≫
清水建設(株)
http://www.shimz.co.jp/
*記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。