大気浄化と騒音低減を同時に実現するNNCパネルの開発について
大阪ガス株式会社(社長:尾崎 裕、以下大阪ガス)は、世界で初めて、炭素材料を用いて大気汚染物質である窒素酸化物(以下、NOx)と騒音を同時に低減する新型吸音板「NNCパネル(NOx & Noise Cut Panel)」を開発しました。なお、このパネルが、国土交通省中部地方整備局名古屋国道事務所が施工する名古屋市の国道23号遮音壁に初採用されました。今後も、子会社の大阪ガスエンジニアリング株式会社(社長:藤井 貴、以下OGE)を通じて、高速道路や主要幹線道路の遮音壁など、大気浄化と騒音低減が必要とされる場所への販売を進めていきます。
近年、PM2.5(粒子径2.5ミクロン以下の微小粒子)による健康影響が懸念されています。国内では、2009年に環境省からPM2.5の環境基準が制定され、さらに2013年に中国等からの越境汚染に対応すべく、注意喚起の暫定指針が示されました(*1)。NOxは、このPM2.5の主要な原因物質であり、効果的な低減方法が求められています。
大阪ガスグループは、従来、炭素繊維をベースに有害物質などの吸着除去機能を付与した活性炭素繊維を、浄水器カートリッジなどの用途で販売してきました。また、これら活性炭素繊維に表面処理と触媒機能を追加することで、大気中のNOxを70%以上除去する性能と耐久性を両立した高活性炭素繊維(以下、ACF)を開発し、大気浄化装置として販売を開始しています。既に、大阪市内の国道43号や東京都板橋区、中国の清華大学などに試験的に導入されており、今後市場が拡大していくことが期待されます。
今回開発したNNCパネルは、ACFに騒音低減性能を追加したものです。ACFで使われる活性炭素繊維自身が、直径15ミクロンの微細な繊維であり、従来のグラスウールなどの吸音材と同等の吸音性能を持っています。これに加え、活性炭素繊維の形状を大気との接触面を増やすためにプリーツ状(*2)にし、更に従来の吸音板の構造を改良することで大気を内部に効率的に取り込めるようにしました。これらにより、NEXCOの基準値(*3)である25dbを大きく上回る33.3dBの騒音低減効果と、高い大気浄化性能を同時に実現しました(*4)。
大阪ガスとOGEは、これからもNNCパネルおよびACFの販売を通じ、社会の環境改善に貢献してまいります。
*1:環境省ホームページ参照
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html
*2:ACFのシートを山谷に折り曲げた形状
*3:旧日本道路公団の基準で、現在は東・中・西日本高速道路株式会社各社の共通基準として引き継がれている
*4:透過損失試験結果 中心周波数400Hzの音源に対し33.3dB低減
◆大阪ガス株式会社
○所在地:大阪市中央区平野町四丁目1番2号
○事業内容:都市ガスの製造・供給・販売、LPGの供給および販売、電力の発電・供給・販売 他
◆大阪ガスエンジニアリング株式会社
○所在地:大阪市中央区備後町二丁目4番9号
○設立:1978年
○事業内容:LNG製造・供給設備、環境保全設備等のエンジニアリング・販売、エネルギーサービス 他
○株主構成:大阪ガス株式会社100%
○従業員数:約110人
以上大阪瓦斯(株)
http://www.osakagas.co.jp/
*記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。