二・多段式駐車装置用に水害対策用のパネルを開発
~台風や集中豪雨の被害を低減,阪急不動産が業界初採用~
IHIのグループ会社である株式会社IHI扶桑エンジニアリング(本社:東京都江東区,代表取締役社長:成田健二,以下「IFE」)は,阪急不動産株式会社(本社:大阪市北区,代表取締役社長:島田隆史)からの操作性の良い水害対策装置の開発要請を受け,安価で持ち運び可能な二・多段式駐車装置用水害対策パネルの開発に成功し,ジオ西宮北口クラウンズ(事業主:阪急不動産,竣工引渡:2016年2月27日)で初めて採用されました。
近年増加しているゲリラ豪雨や台風により,分譲マンションでよく用いられている地下ピットを有する二・多段式駐車装置において,地下ピット内の車や装置が水没する被害が発生しています。現状ではこれを防ぐための対策としては,事前に土嚢を積み上げるくらいしかなく,マンションの居住者からも実質的に有効な対策の開発が待たれていました。
【水害対策パネルの特徴】
1. 簡単かつスピーディーな設置と設置後の入出庫が可能
持ち運びができる約16kgの軽量パネルを,駐車装置の前面に設置したガイドレールにはめ込むだけの作業(1分程度)で設置が可能。パネルの取り外しが簡単にできるため,水害に備えて,設置した後も車を出し入れすることが可能。
2. 高い強度と耐水能力
水位50cm程度の水圧に耐える強度を有するほか,ピットへの雨水の流入を約0.05m2/min以下(3連の場合)に抑え,ピットに設置されている通常の排水ポンプでの排水が可能。
3. 低コストでかつ既設の装置にも対応可能
シンプルな構造のため,低コストを実現。別途防潮板を設置する場合と比較して,コストが1/2程度に大幅低減。また,IFE製であれば,既設の装置にも対応可能。
今回開発した水害対策パネルは,二・多段式駐車装置用であり,同装置は,マンション向けの機械式駐車装置のなかでも最も需要がある製品です。IFEは,機械式駐車装置のなかでも,二・多段式駐車装置については年間1万台以上を納入するシェアトップのメーカーです。これまで納入した多くの実績から得た経験と技術を融合することにより,今回の新商品の開発を実現しました。
IFEは,2013年に人の侵入を防ぐ目的の安全対策用のゲートに水害対策機能も有したゲートを開発しましたが,導入できる機種に制約があり,阪急不動産をはじめ各デベロッパーのお客様から,昇降横行式他,全ての機種に設置可能な水害対策装置の開発が求められていました。このたび開発した水害対策パネルはこうしたニーズを満足しているだけでなく,条件が整えば既設の二・多段式駐車装置にも設置可能です。
IFEとしては,阪急不動産の今後の物件はもちろん,その他各デベロッパー,ゼネコンへの販売も見込んでいます。販売価格は,新設の場合,駐車装置本体とは別に,オプションとして約90万円/3連での設置が可能です。
IFEは,今後も,お客様の幅広いニーズに最適なソリューションをご提案できるよう,さらなるラインナップを拡充していきます。
*参考画像は添付の関連資料「参考画像1・2」を参照
【物件概要】
名称:ジオ西宮北口クラウンズ
所在地:兵庫県西宮市大屋町200番,204番
交通:阪急電鉄神戸線「西宮北口」駅 徒歩9分
敷地面積:978.20m2
延べ面接:581.17m2
構造・規模:鉄筋コンクリート造 5階建
総戸数:20戸
事業主:阪急不動産株式会社
設計・監理:
株式会社D&D建築設計事務所
(構造)村本建設株式会社一級建築士事務所
施工:村本建設株式会社
管理会社:株式会社阪急ハウジングサポート
【会社概要】
・株式会社IHI扶桑エンジニアリング
資本金:8,000万円
売上高:64.73億円(平成26年度)
所在地:東京都江東区大島7-22-18
代表取締役社長:成田健二
主な事業内容:立体駐車装置および設備の設計,製作および据付他(株)IHI
http://www.ihi.co.jp/
*記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。