切羽前方の湧水圧を連続的にモニタリングする「中尺スイリモ」を開発 山岳トンネルにおける中尺ボーリングを活用して100m先の湧水圧を正確に把握 鹿島(社長:押味至一)は、山岳トンネル工事において、切羽から100m程度先までの地質等を調査する中尺ボーリングを活用して、切羽前方の湧水区間の水圧を連続的にモニタリングするシステム「中尺スイリモ(中尺ボーリング版水(すい)リサーチ・モニター)」(特許出願中)を、鉱研工業株式会社(社長:末永幸紘、本社:東京都豊島区)と共同で開発しました。湧水圧の変動を正確に把握することで適切な対策工を事前に検討できるため、トンネル掘削における安全性の向上と、工程遅延リスクの低減が期待できます。 本システムを、現在、神奈川県秦野市で施工中の「新東名高速道路 羽根トンネル工事」に適用し、100m先にある湧水区間の水圧を精度よくモニタリングできることを確認しました。 *参考画像は添付の関連資料を参照 ■開発の背景 山岳トンネル工事では、切羽前方の湧水に対して適切な対策工を事前に検討・実施することが、安全に工事を進める上で非常に重要です。特に大深度トンネル工事では、地表から観測井戸を設置することが困難なため、トンネル坑内からの水平ボーリングにより、事前に湧水の状況を把握することが必要です。 鹿島は、超長尺ボーリングを活用して、切羽から500m以上先の湧水区間の位置や流量・水圧を把握するシステム「超長尺スイリモ」を2015年に開発し、精度よく把握できることを確認しています。しかし、より適切な湧水対策工を選定・実施するためには、100m程度の中尺ボーリングを活用した、連続的なモニタリングによる正確な湧水圧の把握が効果的です。湧水圧を正確にモニタリングするためには、パッカをボーリング孔の先端に確実に挿入し、周辺と分離した上で湧水区間の水圧のみを計測する必要がありますが、従来、パッカを挿入するためには削孔鋼管を一旦引き抜く必要があり、その際、孔崩れが起きる懸念があるなど、技術的に非常に困難でした。 鹿島建設(株)
http://www.kajima.co.jp/
*記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。