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鹿島、ダム堤体で幅15mのスライド型枠「全自動化」に成功

ダム堤体で幅15mのスライド型枠「全自動化」に成功

~北海道  新桂沢ダム堤体建設工事に適用~

  

  鹿島(社長:押味至一)は、ダムなど大型構造物におけるコンクリート型枠作業の「全自動化」に成功しました。タブレット端末からの指示だけで、コンクリート打設後の脱型から、次の打設箇所までのスライド、セットまで、人力を全く必要とせず自動で行うシステムを開発、北海道三笠市で施工中の重力式コンクリートダム、新桂沢ダム堤体建設工事の堤体コンクリート工事に適用し、成果をあげました。

  このシステムは、鹿島が開発を推進する自動化施工技術のひとつであり、大幅な省力化はもちろんのこと、作業時間の短縮にも大きな効果があり、建設業の課題である生産性の向上にも大きく寄与します。

  

■開発の背景

  建設業における将来の技能労働者不足という課題に対し、若年層の入職促進とともに、生産性向上にむけた技術開発も喫緊の課題となっています。

  ダムなどの大型構造物を施工する際、コンクリート打設作業においてはクレーンを用いて型枠をスライドさせて建て込む作業が必要であり、安全面のリスクとともに、とび工や溶接工など、多くの特殊な技能労働者の確保が必要でした。

  鹿島は今年5月、Doka Japan(ドカジャパン)社製のセルフクライミング装置に大型の型枠部材を組み合せた新たな型枠機構を開発、大分川ダム建設工事(大分県大分市)において幅15mの型枠を、クレーン作業を用いず自動で一括スライドさせることに成功しています。しかしながら、脱型など一部に人力作業が残されており、さらなる効率化を目指し、「全自動化」にむけた技術開発に取り組みました。

  

  

  

鹿島建設(株)

http://www.kajima.co.jp/

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