最優秀提案者に大和ハウス・森長グループ 大阪府並びに大阪府住宅供給公社が実施していた「大阪府職員滝井宅舎跡地ま ちづくり事業提案競技」の最優秀提案者に大和ハウス工業を代表者とするグル ープが決定した。府の所有地である宅舎跡地で、公社賃貸住宅と民間地活用に よる一体的なまちづくり提案を公募していたもので、同グループでは7階建て の公社住宅と15階建ての分譲共同住宅を計画している。
最優秀提案者となったのは、大和ハウス工業を提案代表者とし、民間地活用事業を大和ハウス工業が、公社賃 貸住宅建設事業を大和ハウス・森長特定建設工事共同企業体を提案者としたもの。提案公募には同グループを はじめ五グループからの応募があった。 大和ハウスグループの提案は、民間地活用事業では、6,911・45?の敷地に、RC造15階建ての分譲共同住宅 を計画。土地買受希望価格は、26億6,750万円。公社賃貸住宅建設事業では、敷地2,632・02?にRC造7階建 てで、戸数60戸を建設する。建設工事費提案価格は6億2,844万6千円(税抜き)。 このコンペは、公社賃貸住宅の建替えにあたり、周辺環境との調和や良好で活力ある市街地形成を図るため、 公社住宅の建設と土地の高度利用により生じる土地活用について、民間事業者から全体計画と民間地活用計 画、公社賃貸住宅建設事業計画を求めていたもの。 対象となったのは、守口市梅園町82−1、4、長池町34−1の職員宅舎跡地9,543・47?で、公募にあたっ ての基本条件では、民間地活用では土地買受価格を提案するとともに、建物用途としては公社住宅と調和した 住宅とし、公社住宅は敷地面積3,000?未満に7階建て程度で60戸以上としていた。 事業者の選定にあたっては、「大阪府職員滝井宅舎跡地まちづくり事業提案競技審査委員会」が、事業計画な どによる定性的事項と、土地譲渡価格や6億7,700万円以下とした建設工事費価格の提案による定量的事項に よる総合評価で審査を行った。 定性的評価では、近隣への影響や駅からの主動線の確保の仕方、歩行者動線と車両動線、駐車場、防犯対策等 について審議され、大和ハウスグループの提案では、「西から東に抜ける樹と緑の通路」の提案が評価され、 定量的事項と併せた総合評価で最高点を獲得した。 今後、不動産売買契約を3月末までに行い、工事請負契約は8月に締結する予定。