府営住宅527戸ら整備、5月に入札公告 大阪府では、PFI手法で実施する「府営吹田藤白台住宅民活プロジェクト」の実施方針を発表した。事業 区域を2工区に分け、府営住宅の建替として527戸の整備と民間施設等を一体的に整備するもので、事業は建 替住宅建設後に主有権を府に移転するBT方式。5月に入札公告を行い、総合評価一般競争入札(WTOル ール)により、9月下旬に落札者を決定する。事業期間は概ね6年間。この事業は、吹田藤白台住宅の老朽 化等による建替整備にあたり、新たな府営住宅の建設と併せ、付帯事業として良質な民間住宅と地域の活性 化に寄与する施設等を整備するもの。全体計画では、事業を2期に分け、段階的な整備を予定しており、今 回は第1期区域での事業を行うもの。 対象となるのは、吹田市藤白台3丁目及び1丁目の各一部の面積約3.5ha。用地を第1期第1工区と同第2工 区に区分し、第1工区に建替住宅292戸を整備し、第2工区は建替住宅235戸と活用用地に民間施設等の整備 を一体的に実施する。 建替住宅は、14階建て以下1棟と10階建て以下を複数棟とし、住戸は1DKから4DKとMAIハウス五 戸、活用用地では、周辺地域との調和に配慮し、若い人から高齢者までが暮らせる地域のまちづくりに資す る良質な住宅として、高さ42m以下、14階建て以下のものとしている。 PFI事業者の業務範囲は、事業計画の策定と府営住宅整備、入居者移転支援及び付帯事業としての用地活 用業務。このうち住宅整備業務では、基本・実施設計と工事監理、建設業務のほか、第1工区で3棟74戸、 第2工区八棟220戸の既存住宅の解体撤去を含む。 入札参加者は、複数の企業で構成するグループ。このうち建設担当企業は、2者か3者で構成する特定JV とし、中小企業等を2者以上含む場合は4者まで可とした。出資比率は2者で30%以上、3者は20%以上、 4者で15%以上で最大の者が代表者となる。またJVには、建築一式工事で大阪府建設工事一般競争(特定 調達)入札参加資格の認定を受け、同一式工事の経営事項審査の総合評定値が1,200点以上で、過去10年間に 元請(JVでは出資比率20%以上)として、RC造八階建て以上の共同住宅で延床面積3,500?以上か戸数53 戸以上の施工実績を有する企業を1社含むこととしている。 今後、5月に特定事業の選定と入札公告を行い、9月上旬に入札書類等を受け付け、同下旬に落札者を決定 する。落札者の決定では、「府営住宅建替事業における民間活力の活用委員会」が、事業計画における定性 的事項と、入札価格等の定量的事項による総合審査を行い決定する。 落札者は、議会での承認を得て12月中旬に府と特定事業契約を締結し、事業に着手する。事業スケジュール では、2012年度に第1工区建替住宅の経営開始と同工区への本移転を行うとともに、活用用地を譲渡。同26 年度に第2工区の建替住宅経営開始と本移転を完了する。 担当は、大阪府住宅まちづくり部住宅経営室住宅整備課民活事業グループ。電話06−6944−7951。詳細はH Pから。 大阪府住宅まちづくり部住宅経営室住宅整備課 http:/www.pref.osaka.jp/juusei/minkatsu.html