2月入札を公告 独立行政法人大阪府立病院機構では、「大阪府立精神医療センター再編整備事業」をPFIの特定事業に選 定した。実施方針発表後にVFM等の評価を行った結果、PFI事業では約10%の財政負担削減が見込まれ たため。事業は、PFI事業者が施設建設後に病院機構側に所有権を移転し、維持管理業務を行うBTO方 式。2月に入札を公告する。計画では、枚方市宮之阪3−16−21の敷地10万3,100?をAからCの三ゾーンに 分け、本館棟と成人棟、児童思春期棟、医療観察病棟の473床、延べ約2万8,500?平、付属施設として刀根 山支援学校分教室等約500?を整備するもの。 特定事業の選定にあたっては、病院機構が直接事業を実施した場合とPFI事業で実施した場合について、 財政負担の定量的評価と事業推進面等の定性的評価を実施。その結果、定量的評価ではPFIの場合、事業 期間中の財政負担額で約10%の削減が見込まれた。また、定性的評価でも、施設整備から維持管理、医療サ ービス業務の一括発注が可能となり、効率的で効果的な事業推進が期待できことから、「PFI事業として の実施が適当」と認められた。 PFI事業者は、SPCを設立して施設整備と備品調達、移転引越し、維持・管理・医療関連サービス等を 業務範囲とし、施設整備関連業務では、改修対象となる施設や既存施設などの調査・対策と設計、工事監 理、建設のほか、RC造四階建ての管理棟をはじめ1から10病棟(RC造2階建て)など、延べ面積3万 2,081・63?の既存建物の解体撤去を含むとしてる。 新たに整備する施設で本館棟は、地上3階建て以下、成人棟は地上5階建て以下で緊急救急病棟と高度ケア 1から4病棟、総合治療1から3病棟とし、児童思春期棟と医療観察病棟は地上二階建て以下としている。 入札参加者は、単独企業か複数の企業で構成するグループとし、建築工事担当企業は建築一式工事で大阪府 建設工事一般競争(特定調達)入札参加資格の決定を受け、経営事項審査の総合評定値が1,200点以上で、 1999年4月1日以降に300床以上の病院の建築一式工事の元請完工実績を有することなど。 今後、入札公告を行い、9月に入札書を受け付け、11月に総合評価一般競争入札で落札者を決定する。事業 では、2010年2月にSPCと事業契約を締結、仮病棟を引き渡し、2012年に本施設を引き渡して維持・管理 業務を開始する。事業期間は2028年3月31日まで。