大建協・奥村会長はじめ約550人が新年を祝う 年初に新たな決意をー。在阪建築14団体合同による「新年交礼会」が5日、 大阪市内のホテルで開催された。交礼会には、当番団体である社大阪建設業 協会の奥村太加典会長はじめ、各団体の会長・支部長、並びに来賓、会員各 社の代表ら約550人が参加し、団体相互の結束と発展を誓い合った。 交礼会では、初めに主催者を代表して奥村会長が挨拶。奥村会長は、金融不 安による景気後退と公共事業費の削減により企業収益が悪化し、「老舗企業 はじめ多くの企業が倒産、廃業に追い込まれ危機的な状況にある」と業界を 取り巻く厳しい環境を指摘、さらに建築基準法等の改正など対応すべき課題 が山積しているとした。 しかしながら、建設業は社会資本整備の担い手として重要な役割を果たして おり、「発注者、設計者、施工者等の建設業に携わるすべての力を結集し、 価格と品質に優れた社会資本の提供に努めなければならない」と訴え、これ らへの真摯な取り組みが建設業の活力を回復し、「生きがいと誇りを持って 生涯を託せる魅力ある産業へと導くことができると信じている」と、団体相 互の結束を呼びかけた。
来賓祝辞では、近畿地方整備局の木下誠也局長が、経済不況の中では、実態経済を支えるものづくり産業は 重視され、「さらにそれを支える建設産業は若者に夢を与えなければならない」と述べ、そのためには発注 者が元気を取り戻す必要があるとし、「ピンチをチャンスに変え、今年は足元を固め、元気を取り戻す年に したい」と期待を寄せた。 次いで大阪府の小河保之副知事が、「財政再建と不況が重なり厳しい状況だが、不可欠なインフラ整備は推 進していく」と述べた後、橋下徹知事からの「魅力ある大阪づくりと景気回復につながるよう、可能な限り の取り組みに努めるが、今後も建築分野での牽引役としての協力をお願いする」との言葉を披露した。ま た、大阪市の平松邦夫市長からは、「安全で快適な住機能の整備に努め、地球温暖化対策やリサイクルなど 循環型社会を形成し、住みたいと実感できる元気なまちづくりを目指す上での支援を」とのメッセージが寄 せられた。 この後、昨年に叙勲の栄に浴した各団体会員の紹介に続き、(社)日本建築材料協会の藤井實会長の発声で 乾杯を行い、新年を祝うとともに、さらなる発展を誓いを合った。 主催14団体は次の通り。 ▽(社)大阪建設業協会(奥村太加典会長) ▽(社)日本建築材料協会(藤井實会長) ▽(社)大阪府建築士事務所協会(佐野吉彦会長) ▽(社)建築業協会関西支部(奥村太加典支部長) ▽(社)日本建築構造技術者協会関西支部(角彰支部長) ▽(社)日本建築積算協会関西支部(中畑亘支部長) ▽(社)建築設備技術者協会近畿支部(弓崎幸治支部長) ▽(社)大阪電業協会(中谷修己会長) ▽(社)大阪空気調和衛生工業協会(槇淑也会長) ▽(社)大阪建築設備設計事務所協会(有澤正男会長) ▽(社)日本建築協会(中井進会長)▽社大阪府建築士会(柳川陽文会長) ▽(社)日本建築学会近畿支部(渡邉史夫支部長) ▽(社)日本建築家協会近畿支部(吉羽逸郎支部長)