(株)奥村組は(奥村太加典社長)は先頃、茨木県つくば市の同社技術研修所につくば市立今鹿島小学校の 5年生25人を招き、見学会を開催した。11月18日の「土木の日」に合わせた土木学会関東支部との共催イベ ントとして、1994年から毎年この時期に技術研究所を地元の小学生に公開しているもの。 今回も小学生たちは、「土木の日」と土木について簡単な説明を受けた後、構造材料をはじめ研究管理棟、 音響実験棟などを見て回った。このうち構造材料実験棟では、凍ったばかりのコンクリートをゴム手袋に入 れて手の形のオブジェを作ったり、コンクリートの梁模型型を足で壊したりすることでコンクリートの「や わらかさ」と「強さ」を体感した。研究管理棟では「赤外線温度センサー」により、水と熱湯の温度差、人 の体温などの測定実験を行ったが、温度分布画像からコンクリートの劣化を診断できるとの説明には、一様 に驚きの表情を浮かべていた。 また、音響実験棟では残響室と無響室の両方でピストル音を聞き、音の聞こえたかの違いを体験するなど、 小学生たちは今回の見学会を通じ、土木・建築技術に親しみ、興味を示していた。