大阪労働局と建設業労働災害防止協会大阪支部の合同による安全衛生パトロールが14日と15日に行われた。 この安全パトロールは、大阪労働局は「大阪危険ゼロ先取運動」の、また建災防大阪は「ご安全に運動」の それぞれ一環として行われたもので、大阪労働局から島浦幸夫・労働基準部長、山本正造・安全課長らが、 建災防大阪からは梅津豊・副支部長をはじめ同支部参与らが参加。1班4人構成で、9班が2日間で合計14 か所の建設現場をパトロールし、建設現場における労働災害防止対策の徹底を指導した。 このうち、パトロール初日の14日には、大阪市中央区の合同庁舎2号館、8階会議室(大阪労働局)で出発 式が行われ、島浦労働基準部長が「合同でパトロールすることで当局と建災防が連携するとともに、現在所 長『安全宣言』の徹底などを通じ、大阪府下の労働災害が少しでも減少するように」、また梅津副支部長は 「災害防止の決め手は組織のリーダーシップであり、所長の熱意が現場の作業員にどのように伝わっている かを見てみたい」とそれぞれの立場で挨拶し、最後に山本安全課長の発言で全員が「ご安全に」の言葉を唱 和して書く現場への出発した。 大阪労働局では府下の13の労働基準監督署において秋の「大阪危険ゼ先取運動」の一環として、主に10月か ら11月にかけて、建設現場及び製造現場を中心に署長または次長による安全パトロール等を実施。このうち 建設現場については10月14日現在、4監督署で52現場の安全パトロールを実施しており、今後9監督署で33 現場の安全パトロールを予定している。 なお、大阪府下の今年に入ってからの労働災害による死亡者数は54人(9月末現在)で、昨年同期に比べ11 人の減少となっている。このうち建設業は21人(同)で、同じく4人減少しているが、業種別では最も多く なっている。