神戸市では、新港第１突堤用地借受事業で借受予定者であるプローキャストとダビィンチ・アドバイザーズ との土地賃貸借契約を行わないと発表した。両社から、「事業化への目途が立たない」との回答があったた め。この事業は、新港第１突堤用地の敷地約２万7,479?を対象に、魅力ある都心ウォーターフロントの形成 を目指し、賃貸契約方式で文化や観光、交流、集客施設を自ら企画・運営する事業者を内容・価格提案型コ ンペで公募、昨年５月に両社を借受者として決定した。その後、神戸市と両社で詳細協議を進めていたが、 今年３月に予定地で土壌汚染が発見され調査を実施、これに伴い土地賃貸契約締結期限を８月末に延期し た。 しかし、期限を過ぎても契約締結に至らなかったため、事業者に催告を行ったところ、「金融情勢と不動産 市況、建築資材の高騰等により、現時点でも事業化の目途が立たない」との回答があり、市が契約を見送っ たもの。今後について市では、「都心ウォーターフロントの活性化や賑わいの創出を図るため検討したい」 としている。 両社の計画では、ホテル（384室）と物販店・飲食店、温浴施設やスポーツコンプレックス、シネマ等で構成 する13階建て、延床面積６万8,598?の施設を建設し、2010年春の開業を予定していた。提案賃貸価格は月額 ２千万円（?単価728円）だった。