建設業労働火災防止協会大阪府支部（奥村太加典支部長）の主唱による「ご安全に運動」が10月11日から11 月30日まで各作業所を実施主体として展開される。大阪労働局の後援、近畿地方整備局、大阪府並びに大阪 市の協賛で行われる。この運動は、現場などで「おはよう」や「こんにちわ」の代わりに使われる挨拶であ る「ご安全に」の言葉の意味を深く認識し、みんなえ安全作業に努めることを目的のしたもので、今年は 「安全な設備と作業でついらく追放」をスローガンとして実施される。 大阪府下の建設業における2007年度死亡災害は、前年度37件を２件下回る35件だったが、これは都道府県別 に見ると東京に次ぐワースト２であり、増加傾向に一応の歯止めがかかったとはいえ、依然として高水準と なっている。 このため同支部では、ついらく・転落災害の絶滅をめざして「ストップ・ザ・ついらく運動」を実施。また 大阪労働局でも「大阪危険ゼロ先取運動」や「現場所長『安全宣言』運動」等を推進している。 今年度の「ご安全に運動」は、その趣旨を踏まえ、会員各社が営業首脳をはじめとする支社から作業所に至 るまでの安全衛生管理体制の確立と安全衛生活動の活性化を図り、作業所総点検などを実施する。 同運動の期間中に実施する内容は次の通り。 ■支部 ▽「ご安全に運動」実施要項の配布 ▽「ストップ・ザ・ついらく運動」の実施についいて周知を行う ▽懸垂幕やポスターを配布し、支部、分会事務所、会員事業場、各作業所等に掲示して趣旨徹底に努める ▽安全衛生パトロール班を構成し、府内の作業所対象のパトロールを実施する―など。 ■分会 ▽期間前及び期間中、分会ごとに広報活動を実施する ▽管下労働基準監督の協力による「ご安全に運動研修会」を開催し、安全意識の高揚を図る ▽各分会は所属の安全指導者により、安全衛生パトロールを強力に実施する―など。 ■会員作業所 ▽「現場所長『安全宣言』運動」の実施 ▽「ストップ・ザ・ついらく運動」の促進 ▽安全施工サイクル運動の促進 ▽危険予知ミーティングの励行 ▽安全旗、懸垂幕、ポスター等の掲揚・掲示 ▽作業前の健康状態のチェックと適正配置 ▽安全衛生保護具の点検と使用励行―など。