環境問題について分かりやすく解説した「目からウロコなエコの授業」(A5判・186 ページ、1,500円+税)は総合法令出版から発刊された。著者は40年以上にわたって環 境問題の啓発活動に取組、多くの著書をもつ立山裕二氏(NGO環境パーナーシップ 協会会長など)。環境問題の入門書としても最適の一冊といえる、 同書は中学2年生の悠太君の質問に立山氏が応えていく(答えることはできないが、 応えることはできる=立山氏)という形式で地球温暖化の問題など実際に小・中・高 校生から寄せられた多くの質問の中から36の項目を取り上げ、これをわかりやすく説 明し、解説したもの。同書で取りあげている主な質問事項は「そもそも地球温暖化っ てなんですか?」「南極の氷が溶けても海面は上昇しないって本当ですか?」「地球 温暖化と気候変化との具体的な関係は?」「水資源の危機って何ですか?」「森林破 壊って何ですか?」「エコ活動を楽しくするポイントは?」など。
ちなみに地球温暖化については、「文字通り、地球の気温が上昇することだが、環境問題としての地球温暖 化は、人間の活動伴って室温効果ガスが大気中で増加することで温室効果が高まり、地球表面付近の平均温 度が上昇していく現象のこと」と説明している。そのほか、フェーン現象やヒートアイランド現象、ミレニ アム生態系評価などの用語についても解説がされている。 立山氏は同書の前書きで「本書によって環境問題に関する知識が深まり、エコな発想と実践のヒントが得ら れることを願ってます」とコメントを寄せている。