建築技術者ら約180人が参加 (社)建築業協会関西支部、並びに社大阪建設業協会による「建築設備セミ ナー」が25日、大阪市中央区のエルおおさかで開催された。建築技術者に対 する設備工事への知識を深めてもらうこことを目的に、BCS積算専門委員 会と大建協建築委員会が主催したもので、セミナーにはそれぞれの会員各社 の担当者ら約180人が参加し、各協会が発刊した冊子をテキストに、設備概要 や施工例についての解説が行われた。
セミナーでは、初めに主催者を代表してBCS積算専門委員会の酒元健市委員長が挨拶。酒元委員長は、建 築工事における設備工事の占める割合が高くなりつつある中で、「建築担当者の設備に対する理解不足があ り、また初心者向けの解説書もなかった」とし、そのための手引書としてBCSと大建協が、それぞれ設備 工事を解りやすく解説した冊子を作成したとし、それらをテキストにしたセミナーであり、「このセミナー が今後の業務の一助になることを願う」とその成果に期待を寄せた。 今回、テキストに使用した冊子は、BCSが今年6月に発刊した「建築屋さんのための設備入門」と、大建 協が2月にまとめた「若手技術者のための知っておきたい設備工事」の二冊。特にBCSでは、設備担当者 をメンバーに加え「営業担当者にも理解できるよう目に見える形で編集した」もので、同冊子によるセミナ ーの開催は今回が2回目となる。 セミナーでは、第1部を「設備入門編」として、BCSの冊子を基に、電気・給排水衛生・空調の設備工 事全般の概要などについて冊子編集担当者らが解説。また第2部では「設備工事編」として、実際の工事で 発生したトラブル等の事例についてを、委員会メンバーらが解説した。