西日本建設業保証(株)は、同社の前払金保証取り扱いからみた7月の近畿の公共工事動向をまとめた。件 数は前年同月比20.1%減(以下、本文中の%はすべて前年同月比)の1,818件、請負金額も12.1%減の920億 円となり、件数・請負金額いずれも前年同月を下回った。 地域別の請負金額では、兵庫(5.1%増)が国の大幅増に加え、独立行政法人等の大型工事(阪神高速道路/ 新湊川トンネル)が寄与し、増加した。そのほかは奈良(36.8%減)が国・県・独立行政法人等で大幅減と なり、京都(29.9%減)も府で大幅増となったがその他の発注者が前年度を大きく下回り大幅減に。和歌山 (16.1%減)はその他公共的団体が著増となったが独立行政法人等・県で大幅減となり、滋賀(11.5%減) は独立行政法人・国で大幅増となったものの県・その他公共的団体で大幅減となり、いずれも2桁減となっ た。大阪(9.7%減)はその他公共的団体・府で大幅減となり、全体でも減少となった。 発注者別の請負金額では、府県が京都で大幅増となったものの和歌山・滋賀・奈良で半減、大阪でも大幅減 となり全体でも大幅減となった。独立行政法人等は滋賀・兵庫で大幅増となったが和歌山・京都・奈良で大 幅減、その他公共的団体は和歌山で著増となったが大阪で大幅減となったため、いずれも2桁減に。市町村 では和歌山で二桁増となったが京都・奈良・滋賀で減少となり、また国では滋賀・兵庫で大幅減となり、い ずれも減少した。発注者別の請負金額と増減率は次の通り。 ▽国 =124億円(6.0%減) ▽独立行政法人等 =124億円(13.9%減 ▽府県 =167億円(26.2%減) ▽市町村 =450億円(6.4%減) ▽その他公共的団体=53億円(13.5%減)