ＢＴＯ方式で延べ２万8,000?を整備、１月に入札公告 独立行政法人大阪府立病院機構では、ＰＦＩ事業で実施する「大阪府立精神医療センター再編整備事業」の 実施方針を発表した。事業は特別目的会社（ＳＰＣ）が施設の設計・建設を行った後、病院機構に所有権を 移転し、事業期間中は維持管理業務を行うＢＴＯ方式で、事業期間は平成40年３月末まで。今後、10月に特 定事業の選定を行い、来年１月に入札を公告、総合評価一般競争入札により11月に落札者を決定する予定。 なお、10月に現地見学会を開催する。 府立精神医療センター（旧中宮病院）では、現在の施設が建設後約40年が経過したことから老朽化や狭隘化 が進み、治療環境の悪化が著しく、センターに求められる役割を果たすためにも施設の建替えが急務となっ ていた。2002年９月には、大阪府の審議会答申において建替えの必要性が示され、2003年３月に策定された 「府立病院改革プログラム」の中で、建替えへの取り組みを着実に進めることとされた。 計画では、枚方市宮之阪３−16−21の敷地約10万3,100?のうち、計画敷地約84,840?、建設用地約71,350? に、本館棟と成人棟、児童思春期棟、医療観察病棟の473床・延べ約28,500?と、付属施設として刀根山支援 学校分教室等約500?を整備するもの。 事業は、ＰＦＩ事業者がＳＰＣを設立し、施設整備業務と備品調達業務、移転引越業務、維持管理・医療関 連サービス業務等を業務範囲として、施設の建設後に病院機構側に所有権を移転するＢＴＯ方式。施設整備 業務は、調査・対策と設計、工事監理、建設、解体撤去等を含む。事業の実施にあたっては、現病院の運営 を継続しながら実施するが、建設中も使用する建物以外は、提案により代替機能を確保した上で先行撤去が 可能なものとするとしている。 入札参加者は、単独企業か複数の企業で構成するグループとし、建築一式工事を担当する企業を一者以上含 むとした。 このうち建設担当企業は、建築一式工事で大阪府建設工事一般競争（特定調達）入札参加資格 の認定を受け、経営事項審査の総合評定値が1,200点以上で、1999年４月１日以降に元請（ＪＶでは出資比率 20％以上）として300床以上の病院の建築一式工事の完工実績を有するほか、電気工事と管工字についても同 様の完工実績を有することとしている。 今後は、10月に要求水準書と落札者決定基準を公表してそれぞれに対する質疑を受付、12月に回答後、特定 事業の選定を行い、2009年１月に入札を公告、質疑応答を経て、９月に入札書を受付、11月に落札者を決定 し、基本協定を締結する。 事業スケジュールは、2010年２月ＮＩＳＰＣと事業契約を締結し、仮病棟等の引渡し後、同24年12月には本 施設を引き渡して維持管理業務を開始、2013年３月１日に開院する。 なお、現地見学会を10月31日の14時から開催する。参加希望者は10月29日までに申込む。担当は府立病院機 構本部事務局ＰＦＩ推進グループ。（電話06−6692−8472）詳細は機構ＨＰ参照。 独立行政法人大阪府立病院機構 http://www.opho.jp/seishin/map.html