府営住宅建設費160億8,200万円 大阪府はこのほど、平成20年度本格予算での財政課長査定書を公表した。このうち都市整備部では、政策的 経費で1,623億7168万6千円の要求額に対し、1,616億3,256万3千円の査定となった。ダム建設費は要求額通 りの97億6,138万円とし、安威川ダムは85億円、槇尾川ダム10億9,300万円と査定された。 ダム建設費における20年度通年見込みは当初、100億6,600万円としていたが、知事直轄の改革プロジェクト チーム(PT)による試案で88億7,238万円と20%縮減が打ち出された。PT試案に対しては4月に都市整備 部とPTが議論を行い、福田保部長が「今年度は20%の削減案を受け入れる」と言明していた。PTとの議 論の中で、安威川ダムの付替道路に関しては、地元と2010年上半期の供用開始を約束していたことから同部 では付替道路工事費として38億5,300万円を要求、これも全額要求通りの査定となった。 さらに、槇尾川ダムの今年度本体着工と、安威川ダムの来年度本体着工も、それぞれ見送りとしたほか、両 ダムの査定額とPT試案との差額については、都市整備部の事業費総額の中で捻出するとしている。なお、 ダム建設費の単独事業費は要求通りの9億1,132万円と査定している。 このほかの主な査定では、河川改良費(公共)29億4,076万円、同(単独)35億1,032万円、寝屋川水系改良 費(公共)77億430万円、同(単独)16億7,978万円、道路改良費(公共)80億7,830万円、同(単独)44億 8,273万円、街路費(公共)138億5,232万円、同(単独)34億7,995万円、連続立体交差費(公共)69億5,973 万円、同(単独)3億425万円、モノレール道整備費(公共)3億9,600万円、同(単独)2億7,523万円な ど。 一方、住宅まちづくり部での府営住宅建設費は、要求額160億8,565万円に対して、査定額は160億8,240万円 で、公共事業費は135億8,650万円、単独事業費では24億9,520万円。計画では、千里古江台ほか5団地で576 戸を予定している。 住宅耐震改修事業費では、15億6,640万円の査定(要求額15億6,953万円)、既存中層住宅エレベーター設置 (個別改修)事業費は6億5,743万円、用地活用推進事業費は8億7,172万円で、これらは要求額通りとなっ ている。 本格予算の編成にあたっては今後、この財政課長査定を基に、総務部長が予算計上案や復活要求の内容を知 事に説明し、6月中旬に知事査定として知事が予算案の規模・内容を査定し予算案を作成、同下旬に予算案 の公表後、臨時議会を開会して承認を得ることとなる。