物販・飲食32店舗 淀屋橋に大人のストリート型複合空間「淀屋橋odona(オドナ)」が誕 生―。旧愛日小学校及び駐車場などの低未利用地を再開発する「淀屋橋地区 第1種市街地再開発事業」において、都心型商業施設が30日、オープンし た。都市再生機構西日本支社が個人施行者として大阪・御堂筋のビジネス拠 点にふさわしい中枢的な業務や商業機能の導入を図ることを整備方針に再開 発を進めていたもので、特定建築者として三井不動産と三井住友海上火災保 険が参画している。
御堂筋に面し、大阪市営地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅直結、大阪市中央区今橋西4−49に位置する同地区は 全体で0.8ha。敷地面積3,425?にS一部SRC、RC造地下4階地上16階建て、延べ4万6,780?の規模のA 棟(特定建築者=三井住友海上火災保険?)と、敷地面積3,425?にS一部SRC、RC造地下3階地上16階 建て、延べ4万4,936?のB棟(同=三井不動産?)の2棟で構成され、このうち2棟の地下1階から地上2 階(約4,709?)がオドナとしてオープンしたもの。 オドナでは一階南・北面外周部にポルティコ(回廊)を、2階西・南・北面外周部にはデッキを設置。歩行 空間となり、回遊しやすく、路面店のように外部から直接各店舗へ入店可能となっている。オドナとは「驚 き」と「大人」から発想した造語。都心で働く大人をターゲットとし、人気のファッションセレクトショッ プや関西を代表する飲食店など、全32店(物販20店、飲食12店)で構成されている。初年度売上目標は30億 円。休館日は未定。オープンに先立ち開催された説明会で三井不動産関西支社の大江功一・事業推進部長は 「高感度な大人にいつまでも驚きを与え、まちとともに成長し、愛される空間を提供し続けたい」と抱負を 語った。 施工はA棟が竹中・鹿島・大林・錢高・鴻池・三井住友・フジタ・奥村組土木・ノバックJV, B棟が大林・竹中・大幸・藤木・錢高JV。2006年2月着工、2008年3月に竣工した。A棟は三井住友海上 火災保険の関西地区拠点(名称=三井住友海上大阪淀屋橋ビル)、B棟は地権者および三井不動産の賃貸オ フィスビル(名称=淀屋橋三井ビルディング)として利用される。また三井不動産は自社保有持分とあわ せ、三井住友海上火災保険持分を一括賃借・転貸し、オドナを運営する。なお、オープン当日の30日には、 テープカットなどのオープニングセレモニーが華やかに開催された。