和歌山県が建設を進めていた主要地方道泉佐野岩出線「新風吹トンネル(上り)」が21日、待望の開通を迎 えた。岩出市押川地内から同市根来地内までの約3,300mの区間で、新風吹トンネル(上り)は、このうちの 673mを占めている。主要地方道泉佐野岩出線は、関西国際空港のアクセス道路である空港連絡道路(大阪府 泉佐野市)を起点とし、りんくうタウン、国道26号及び阪和自動車道泉南ICを経て和歌山県岩出市に至る 重要な幹線道路。大阪府と和歌山県を結ぶ府県間道路として、周辺地域の産業・経済の発展及び連携・交流 の強化を図る役割を担っている。 今回開通したのは、府県界(岩出市押川地内)から広域農道(岩出市根来地内)までの延長約3、300mで、 府県界から新風吹トンネル(上り)までの1,700mの区間については2車線(幅員8.0m)、新風吹トンネル (上り)出口から広域農道までの1,600mの区間は4車線(同20.0m)で供用を開始した。 大型車をはじめとする交通需要の増加に伴って、交通事故が多発しているため、4車線の現道拡幅及びトン ネルによるバイパス整備を行って交通安全の確保や農林水産品流通の利便性向上などの府県間強化を図るこ とを目的として推進している道路改築事業の主要構造物となる新風吹トンネル(上り)の延長は673mてせ、 西松・松村・第五JVが施工を担当。今回は暫定2車線(幅員7.5m)での供用を開始した。 和歌山県では引き続き、同県側の全線4車線供用を平成21年度を目指して推進していくことにしており、下 り線トンネル(延長654m、幅員9.5m)については、2009年11月の完成を目指し、近く現地着工する予定。 施工は、森本組・関組JVが担当する