西日本建設業保証（株）は、同社の前払金保証取り扱いからみた３月の近畿の公共工事動向をまとめた。件 数は前年同月比1.7％減（以下、本文中の％はすべて前年同月比）の1,635件、請負金額も19.9％減の1,309億 円となり、件数、請負金額いずれも前年同月を下回った。 地域別の請負金額では、増加したのは県、市町村を除く発注者で著増となった兵庫（22.3％増）、その他公 共的団体が2.5倍となった滋賀（10.8％増）の二地域。奈良（51.6％減）はその他公共的団体を除く発注者で 前年度を下回り半減、大阪（39.9％減）は市町村を除く発注者で前年度を大きく下回り、京都（22.0％減） では府、市町村で半減したため、いずれも大幅減をなった。和歌山（17.7％減）はその他公共的団体の前年 度大型工事（橋本周辺広域市町村圏組合／ごみ処理場建設工事）の反動減があり、２桁減となった。 また、発注者別の請負金額は「独立行政法人等」が阪神高速道路?の大型工事（ＥＴＣ路側装置改修工事二 件）が寄与し二桁増となり、その他公共的団体は大阪、和歌山を除く地域で著増して全体で増加、市町村は 京都で半減したがウエイトの高い大阪で大幅増となり全体では微増となった。一方、府県は大阪府の前年度 大型工事（警察本部棟新築工事等）の反動減のほか、すべての地域で前年度を下回って半減、国も大阪、奈 良で前年度を大きく下回り大幅減となった。 発注者別の請負金額と増減率は次の通り。 ▽国 ＝311億円（27.8％減） ▽独立行政法人等 ＝118億円（18.6％増） ▽府県 ＝287億円（45.5％減） ▽市町村 ＝409億円（1.1％増） ▽その他公共的団体＝183億円(7.5％増）