アルミ製住宅及び建築構造材メーカーのSUS(株)(本社・静岡市、石田 保夫社長)はこのほど、国内の生産体制を強化するため、新事業拠点として 新工場「滋賀事業所」を開設した。新工場では、現在静岡本社で行っている アルミ製フレーム、アルミパネル、樹脂パネルの切断・加工、アクセサリー パーツのピッキングなどの生産工程を段階的に移管し、徐々に稼働率を高め て8月中旬にはすべての移管を終了、稼働率100%とする予定。
土地取得費・建設費用等を含み8億3千万円を投じた新工場は、滋賀県甲賀市甲南町柑子2002―10・甲南フ ロンティアパーク内に位置し、鉄骨造一部アルミニウム合金造平屋建て、敷地面積1万2,384・21?、建築面 積4,776・79?(工場エリア4,192・5?、事務エリア584・282?)の規模を有する。2007年10月1日着工、 2008年3月29日竣工、設計は都市造形研究所、施工は三東工業社が担当した。 新工場では、同社では初のAGV(自動搬送車)や、自動倉庫システム、DPS(デジタルピッキングシス テム)等を導入して生産工程の効率化を図り、アルミ製フレームの生産能力を従来(静岡本社比)の1・3 倍となる月産130トン(約13万本)に増量し、生産体制を強化。今回の滋賀事業所の稼動により、東海、関 西、北陸エリアへの製品供給体制とともに国内全域を網羅する販売体制も整備される。新工場で加工される 主な製品はスタンダードフレームとアクセサリー、アルミパイプ構造材グリーンフレームなど。