奈良発の総合飲食施設 （株）尾田組（本社・奈良市、尾田芳信社長）が奈良・東大寺門前に建設し た「ふれあい回廊夢しるべ風しるべ（奈良市春日野町16）」が20日、オープ ンした。地元の飲食や物販をはじめとした店舗で構成される奈良初の総合飲 食施設となる。 夢しるべ風しるべは、2005年に移転した同社の本社跡地を活用し、地元の観 光発展に寄与することを目的に計画されたもので、約2,400坪の敷地内に、同 社旧本社棟を中心に低層の木造建物を配置し、落ち着いたたたずまいを再現 している。2007年９月に着工し、2008年２月末に完成した。事業主・施工は 尾田組、設計は大昌デザインエンジニアリング。 「なら・食と生活文化の発信」をコンセプトとし、起伏に富んだ独特の地形 や袋小路のまちなみの面白さが味わえる施設は吉野葛をはじめ、奈良の伝統 食材を使用した和のデザートや日本料理店、伝統野菜を販売する物販店など 12店舗（総延べ床面積約2,700?）で構成。趣向を凝らした店舗が揃い、奈良 の新たな食と物産の観光スポットを目指す。
オープンにあたり、尾田社長は「もてなしの心を持ち、お客様にさらなる安らぎと幸せを感じていただきた いと思い施設を計画した。再び行きたいと思っていただけるよう、地元や国内、海外からのお客様に愛され る空間になることを願っている」と話した。同施設では、年間を通じてイベントコンサートや朗読会、料理 教室などを開催し、観光客のみならず地元住民のサロン的役割も担う。年間利用者は30万人を見込んでい る。