西日本建設業保証（株）は、同社の前払金保証取り扱いからみた２月の近畿の公共工事動向をまとめた。件 数は前年同月比1.7％減（以下、本文中の％はすべて前年同月比）の1,807件となったものの、請負金額では 41.8％増の1,135億円となった。 地域別の請負金額では、京都（12.5％減）がその他公共的団体を除く発注者で前年度を下回り２桁減とな り、兵庫（2.5％減）では国で２倍となったもののウエイトの高い県で半減、市町村でも２桁減となり全体で は微減となった。奈良（270.2％増）と滋賀（12.4％増）は近畿地方整備局の大型工事で、和歌山（109.7％ 増）はその他公共的団体の大型工事の影響等で著増となったほか、大阪（46.6％増）もその他公共的団体を 除く発注者で前年度を上回り、大幅増となった。 また、発注者別の請負金額は「独立行政法人等」が大阪を除く地域で前年度を下回って減少し、「市町村」 は奈良、和歌山、大阪で前年度を上回ったものの、京都市の前年度大型工事（京都市焼却灰溶融施設プラン ト設備工事）の反動減などにより全体では前年並みとなった。一方、「国」は近畿地方整備局の大型工事 （白屋地区地すべり対策工事＝奈良、石榑峠道路石榑 トンネル工事＝滋賀）などの影響により３倍となり、「その他公共的団体」は大阪を除く地域で前年度を上 回り約２倍、「府県」も奈良県、大阪府、滋賀県の著増により全体では２桁増となった。発注者別の請負金 額と増減率は次の通り。 ▽国 ＝395億円（203.4％増） ▽独立行政法人等 ＝100億円（3.8％減） ▽府県 ＝214億円（15.3％増） ▽市町村 ＝329億円（0.6％減） ▽その他公共的団体＝95億円(94.8％増）