道路拡幅、広場整備など 神戸市が整備を進めていた都市計画道路「阪神御影駅前線」の道路拡幅工事 と「弓場線」立体交差部がこのほど完成、供用を開始した。交通機能の強化 と歩行者の安全確保を図るために実施していたもので、いずれも先月29日に 供用開始した。事業費は御影駅前線が約3億7千万円、弓場線は約115億円。 阪神御影駅前線は、東灘区御影中町3丁目の、阪神電鉄御影駅北側前広場と 弓場線を連絡する阪神御影駅前線の道路拡幅工事として、2006年度から実施 していたもの。西行き一方通行の現道を拡幅し、北側歩道3m、南側歩道4 m、停車帯2mを整備した幅員17mの対面通行道路としたもの。 整備に併せ、駅前広場のバリアフリー化と歩道舗装を再整備し、対面通行に 伴い駅前市バスターミナルの一部を改良。さらに弓場線の阪神電鉄高架下の 西側歩道(幅員6m)を整備したほか、電線類地中化として歩道に電線共同 溝を設置した。また、歩道舗装は御影石を、照明灯や車止めは酒蔵を、それ ぞれイメージしたデザインとし、街路樹には四季の移り変わりを感じさせる ハナミズキを採用。これら道路デザインは、御影地区まちづくり協議会(阪 神御影駅周辺部会)とのワークショップと駅周辺住民の投票で決定した。
一方、弓場線は、阪急電鉄神戸線により分断されていた南北交通の円滑化と、阪急御影駅周辺の交通結節点 機能の強化、歩行者の安全確保を図るために、立体交差部と駅北駅前広場を整備するもの。 事業は、1994年度から進められていた。このうち、供用を開始したのが、東灘区御影山手町1丁目からバス 道である深田池南東信号付近までの阪急電鉄立体交差部。全体工事の完成は3月末となる。 工事は、延長240m、幅員27mの弓場線整備と駅前広場2,800?を実施。駅前広場には修景広場として、御影 地区まちづくり協議会(阪急御影駅周辺部会)との協議を踏まえ、自然石舗装や現場から搬出した御影石を 使用したベンチ等を設置するなど、「御影らしさ」を醸し出したものとして整備したほか、自家用車やタク シー停車場のロータリーも整備された。