分譲マンションと保育所を計画 大阪府住宅供給公社では、「佐竹台C団地開発事業提案競技」の最優秀作品 に大京グループの提案を選定した。千里ニュータウンの再生に資する良好な まちづくりの開発提案を募集していたもので、同グループでは、「千里ニュ ウータウン次世代モデル新街区」として、8から10階建ての分譲マンション と保育所を計画している。土地買取価格は74億2,700万円。
最優秀提案者となったのは、大京と関電不動産、長谷工コーポレーション関西の3社で構成するグループ。 提案応募には、同グループを含めて六者の応募があり、作品選定委員会が定量的事項と定性的事項との総合 評価により審査が行われた。同グループの提案は、‘千里ニュータウン次世代モデル新街区‘を開発事業の 基本コンセプトとして、敷地面積1万8,058.08?(移管部含む)にRC造8から10階建て、建築面積 6,953.11?、延床面積3万2,476.92?の総戸数309戸の分譲マンションと保育所を建設するもの。 審査では、事業計画などの定量的事項で、既存の桜並木を活かした連続した季節感溢れる敷際の空間づく り、まとまりのあるオープンスペースのしつらえーなどが高く評価され、定性的事項と合わせ総合点数96・ 42点(100点満点)で最優秀提案に選定された。同グループでは、3月中旬までに府住供と基本協定を、4月 には不動産売買契約を、それぞれ締結する。着工は2009年秋頃、完成は2011年春頃を予定している。 このコンペは、佐竹台地区の建替事業により生み出された再生地の土地譲渡による活用にあたり、民間事業 者から開発事業の提案を公募していたもの。対象となったのは、千里ニュータウンの玄関口にあたる吹田市 佐竹台1−5の同団地。敷地には、既存建物としてRC造五階建て10棟と附属棟一部ピット式駐車場と基礎 杭等の地中埋設物が残存し、開発にあたっては現状有姿で売却するもの。 提案では、住宅を中心に佐竹台周辺を含めた街づくりや環境に配慮した千里ニュータウン再生にふさわしい 土地活用として、事業計画と土地利用計画、建設計画(撤去工事含む)及び販売等計画(全体スケジュー ル)、土地買取希望価格(総額47億9,500万円以上)などを求めた。 なお、他の応募者は次の通り。 ▽神鋼不動産・山陽電鉄・新日鉄都市開発・大和システム・三洋ホームズ・住金興産グループ ▽大和ハウス工業 ▽藤和不動産・レイディクス不動産グループ ▽日本エスリード ▽阪急不動産・MID都市開発・アーバンコーポレイションJV