e8の途上国支援プロジェクト 住友電設(株)(菅沼敬行社長)が太陽光発電設備のシステム設計、資材調達から輸送、現地建設工事まで の全てを一括受注し、昨年9月から施工を進めていたツバル国の「フナフティ太陽光発電設備(40キロワッ ト)」がこのほど完工した。この工事は、先進国の電力会社九社で構成されるNGO「e8」の途上国支援 プロジェクトとして、e8メンバー会社の関西電力がリーダー会社として設置するもので、昨年9月に着工 し、今年1月に設備建設を終え、試験運転を開始した。 系統電力を得にくい島嶼国では太陽光発電が適しているとされているが、同地は日射・紫外線量・気温等の 環境条件も極めて過酷な場所であるため、最適なモジュール選択、設備構築、保守の方法に関する知見も期 待できる。同社では今後2年間、性能や耐久性についてのモニタリングも担当、実施する予定。 ツバル国は南太平洋の小さな島で、地球温暖化による海面上昇が続けば世界で最初に沈む国」と言われてお り、環境問題の発信拠点として世界中から注目を集めている。 ※e8 世界電力首脳有志の会議。現在、イギリスを除くG8加盟国の電力会社(七カ国九社)で構成。日本では関 西電力(株)、東京電力?が参画している。