支部会員ら180人が参加 （社）建築業協会（前田靖治会長）の「2007年度ＢＣＳ・ＶＥ発表会（大 阪）」が７日、大阪市西区の建設交流館で開催された。ＢＣＳ会員各社が取 り組む事例を発表するもので、東京と大阪で毎年開催されており、今回は関 西支部の会員各社の担当者ら約180人が参加した。（社）大阪建設業協会、 （財）建築コスト管理システム研究所、（社）日本バリュー・エンジニアリ ング協会の後援。 発表会では、初めに主催者を代表して前川翼・支部事務局長が挨拶。前川事 務局長は、生産性向上や高コスト構造の是正が課題となっているとし、「良 いものをより安く提供するのが我々の使命であり、市場競争の原点でもあ る。ＢＣＳではＶＥの調査研究を進め、講習会などを通して会員への理解促 進に努めている」と開催の趣旨を述べ、国でも総合評価方式などでＶＥの活 用を促進していることから、「事例を通してＶＥへのさらなる理解促進と提 案能力の向上を図ってほしい」とその成果に期待を寄せた。 続く発表では、まず近畿地方整備局営繕部の小山貢美雄・営繕調査官による 「総合評価方式とＶＥ」をテーマとした基調講演と、会員各社におけるＶＥ 事例の発表が行われた。
発表事例は次の通り。 ▽集合住宅におけるＶＥ（既存地下躯体の有効活用）＝鴻池組 ▽学校におけるＶＥ（生コン車両台数の削減） ＝西松建設 ▽倉庫におけるＶＥ（躯体工事の合理化） ＝大林組 ▽工場におけるＶＥ（鉄骨工事の合理化） ＝フジタ ▽病院におけるＶＥ（ＲＣ耐震補強壁の工法変更） ＝淺沼組 ▽集合住宅におけるＶＥ（地下工事の合理化） ＝竹中工務店 ▽商業施設におけるＶＥ（基礎工事の合理化） ＝フジタ