兵庫県が整備を進めていた「都市計画道路塚口長尾線(昆陽工区)工事」が このほど完成した。伊丹市中心部から宝塚市境までを四車線に拡幅するとと もに、両側に歩道を設け、渋滞の解消と歩行者の安全を確保したもので、事 業は1999年度から行われていた。 塚口長尾線は、尼崎市の5合橋線を起点に、伊丹飛行場と国道171号線、同 176号線と連絡し、宝塚市の中筋伊丹線に接続する延長約4.1?の道路。阪神 間の南北主要幹線である県道尼崎宝塚線と県道尼崎池打線を補完するものと して、阪神間中央部の南北幹線としての役割を果たしている。 今回、工事が完成したのは、伊丹市民病院前から国道171号昆陽交差点を経て 傷み飛行場線間の延長632m(伊丹市昆陽6丁目から昆陽北1丁目)の区間。 同区間は従前は、幅員約6mの2車線で慢性的な渋滞が発生し、歩行者への 安全確保も含めた対応が求められていた。 このため兵庫県では、1999年度から都市計画道路事業として着手、用地買収 等などを行い、2005年度から2007年度にかけて工事を実施してきた。工事で は、幅員を22mから25mの4車線に拡幅するとともに、右折レーンを設置し て渋滞の解消・緩和を図り、また両側に歩道を設けて安全な歩行者空間の確 保に努め、先頃に全ての工事を終えたもの。総事業費は約46億円。