大阪市はこのほど、「阿倍野歩道橋デザイン・設計コンペ」の最優秀作品 に、中央復建・昭和設計業務委託特別共同企業体を選定した。優秀作品３点 の中から選ばれたもので、市では来年度での着工を目指すとしている。 最優秀作品は、歩道橋としては事例の少ないトラス構造を採用、橋を覆う変 化を持たせたテント屋根がランドマークとなる斬新な感覚のデザイン。選定 理由として、「歩行動線の空間に変化があり、たたずんだり、眺めたりでき る憩いの空間が楽しさを演出している点が高く評価された」ことを挙げてい る。
このコンペは、阿倍野再開発事務所が、阿倍野第一種市街地再開発事業（阿倍野地区金塚地区）の一環とし て、都市計画道路の尼崎平野線と長柄堺線の拡張に伴い、現歩道橋の架け替えにあたり実施したもの。 審査は、学識経験者らで構成する「阿倍野歩道橋デザイン・設計コンペ」審査委員会（委員長＝日野泰雄・ 大阪市立大学教授）が行い、デザインとコンセプトを求めた一次審査で優秀作品３点を選び、その３者から ２次審査として、安全性はじめ、構造特性や施工性、コスト縮減、維持管理等の技術提案を求め、このほど 最優秀作品を選定した。