参入機会の適正化へ、12月以降の入札公告から 西日本高速道路（株）（石田孝・代表取締役会長ＣＥＯ）は、競争入札参加機会のさらなる適正化の取り組 みとして「地域企業の技術力再評価措置」を導入した。適用するのは入札公告を12月１日以降行う工事か ら。これは、技術力を有しながらも限られた地域で事業を行っているために同社工事の受注機会がなく、技 術力評価を得られなかった地域企業について、同社の工事実績に代わり他機関の工事実績により評価するこ とで、能力を有する地域企業の競争入札参加機会の適正化を図るもの。今回の措置は、2007・2008年度の工 事参加資格登録制度の補完措置として導入するものであり、工事発注手続きの一環として、入札参加希望者 からの申請に基づき再評価を行う。 対象となるのは、等級Ｂ対象の土木工事（1.5億円以上24.1億円未満）のうち３億円以上24.1億円未満の工事 で、現行の資格認定が土木工事等級Ｃとなっている会社。 再評価要件は ?工事で求める地理的条件及び施工実績要件を満たす ?工事箇所の支社管内（九州での沖縄は含まない）において、建設業法の許可に基づく本店を有する ?2007・2008平成年度工事参加資格登録認定において、同社工事の受注実績（2002年下半期から2006年上半 期）がないために、技術評価点数が０点である ?同工事箇所がある国土交通省地方整備局部署の工事受注実績（2003から2006年度に完成した、道路事業の 500万円以上の一般土木工事）がある ―のすべてを満たすこと。 再算定方法は、国土交通省の工事成績評定とその請負金額により再算定した総合点数が１、400点（現在の等 級Ｂ下限値）以上であれば、支社管内で「等級Ｂ同等」と認定され、等級Ｂ対象工事に競争参加できる。適 用期間は「等級Ｂ同等」として認定された日以降、2009年３月31日まで。またこの間、支社管内で等級Ｃと しての競争参加はできない。