（第１期）14階建て２棟建設 大阪府住宅供給公社が実施していた「藤白台Ｂ・千里丘陵Ｇ団地建替計画事 業提案競技」の最優秀提案者に、高松・昭和・前田特定ＪＶが決定した。公 社建替住宅全体の計画と第一期区域での建設工事に係る提案（性能発注方 式）を求めていたもので、同ＪＶでは14階建て２棟221戸を建設する。このコ ンペは、藤白台Ｂ団地（吹田市藤白台３−５）と千里丘陵Ｇ団地（同）の２ 団地26棟・800戸の建替にあたり、建設コストの低減に寄与する独自工法や設 計・申請も含めた工期短縮、設備の維持管理の容易さなどの提案を求めてい たもの。
計画では、公社賃貸住宅５棟・544戸の建設と再生地での土地の高度利用を図るものとし、全体を１から３期 の区域に分け２段階方式で整備。コンペは２回に分けて実施することとし、今回は公社賃貸住宅全体計画の 土地利用計画と住宅建設として14階建て２棟・221戸の建設計画と工程計画などを公募した。 11月の提案公募には一者からの応募があり、「藤白台Ｂ・千里丘陵Ｇ団地建替計画事業提案競技作品選定委 員会」により、定性的事項と定量的事項についてそれぞれ評価が行われ、高松・昭和・前田ＪＶを選定し た。同ＪＶでの提案では、敷地面積10,812?にＲＣ造14階建て２棟・221戸を建設するもので、建設工事費等 の総額は24億５千万円とした。 同ＪＶの提案について選定委員会では、「駐車場計画などで実施設計で配慮する必要がある」と指摘しなが らも、募集要項及び要求水準に適合しているとともに、高低差が激しい敷地において、「円滑な動線が確保 され、景観にも充分配慮した計画になっていること等が高く評価された」と講評した。 なお府住供では、今月中にＪＶと基本協定を締結することとし、また、２回目の提案コンペは第１期区域の 竣工前に実施する予定で、公社賃貸住宅の第２期・３期区域323戸の建設計画と工事費、再生地の土地利用計 画を含めた土地取得費の提案を求める。