西日本建設業保証（株）は、同社の前払金保証取り扱いからみた10月の近畿の公共工事動向をまとめた。件 数は前年同月比3.7％減（以下、本文中の％はすべて前年同月比）の2,938件、請負金額で6.0％減の1,304億 円と、件数、請負金額ともに前年同月を下回った。 地域別の請負金額では、増加したのは大阪湾広域臨海環境整備センターの大型工事の影響で増加の大阪 （7.5％増）のみ。和歌山（19.9％減）は岩出市の前年度大型工事（岩出クリーンセンター建設工事）の反動 減で、また奈良（18.9％減）、兵庫（12.1％減）はいずれも県の半減等によって２桁減となり、京都（4.2％ 減）、滋賀（3.2％減）は国、その他公共的団体を除く発注者で前年度を下回り、いずれも減少した。 また、発注者別の請負金額は、「その他の公共的団体」が和歌山を除く地域で前年度を大幅に上回って著 増、「独立行政法人等」は大阪と兵庫等で前年度を大幅に上回り大幅増に、「国」でも大阪を除く地域で前 年度を大幅に上回ったため、２桁の増加となった。一方、「府県」は兵庫県の前年度大型工事（三木総合防 災公園関連工事、トンネル建設工事）の反動減等で大幅減、「市町村」も和歌山の半減等で二桁減となっ た。発注者別の請負金額と増減率は次の通り。 ▽国 ＝173億円（19.5％増） ▽独立行政法人等 ＝122億円（37.3％増） ▽府県 ＝339億円（21.6％減） ▽市町村 ＝577億円（13.2％減） ▽その他公共的団体＝91億円(67.3％増）