法令遵守ガイドライン学ぶ （社）全国建設室内工事業協会関西支部（吉田茂穂会長）、大阪室内装飾事業協同組合（白岩恭一理事長） 並びに近畿建設インテリア事業協同組合（前田実男理事長）の３団体は合同で８日、大阪市西区の大阪厚生 年金会館で「建設業法令遵守ガイドライン研修会」を開催し、三団体の関係者ら約240人が参加した。この研 修会は、今年６月に国土交通省が策定した「建設業法令遵守ガイドライン」の理解を深め、元請・下請間の 健全な関係をめざすもの。 冒頭、３団体を代表して挨拶した全室協関西支部の吉田会長は、合同でこうした勉強会を行うことは初めて であることを紹介した後で「我々の多くは建設業法の知識を持っていないのが現状。この研修会を通じてど のケースがどういう違反になるのかなど具体的な事例を学びながら、建設業法について正しい知識を修得 し、ゼネコンに対してもきちんとものが言えるようにしていきたい」と述べ、研修会の成果に期待を寄せ た。 引き続き、まず近畿地方整備局の南昌明・建政部建設産業調整官が講演し、建設業を取り巻く状況や建設産 業政策2007の概要の説明などとともに、ガイドライン策定の目的や内容などについて話を進めた。このうち ガイドラインの策定では、法令違反行為の存在や法令遵守に対する社会的要請の高まりが背景・目的であ り、元請・下請間の取引慣行上の法令違反行為の具体例を明示していることなどを説明。そして、ガイドラ インの関係機関や建設工事に直接携わる者への周知の必要性を指摘した。 次いで、全室協関東支部の塩澤昌春・相談役がガイドラインを参考にしながら「元請との取引の片務是正に 全力で取り組む」 建設業下請イジメ110番制度 をテーマに講演した。